HSC(ひといちばい敏感な子)とは何か
私の息子は4月から小学5年生です。
おそらく5人に1人いると言われるHSC(ひといちばい敏感な子)だと思われます。
「おそらく」と書いたのは、HSCというのは病気ではなく気質であるので病院で判断がついた訳ではないからです。
『ひといちばい敏感な子』エイレン・N・アーロン著 明橋大二訳
HSCの子育てハッピーアドバイス HSC=ひといちばい敏感な子
- 作者: 明橋大二,太田知子
- 出版社/メーカー: 1万年堂出版
- 発売日: 2018/06/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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という書籍に載っている「HSCかどうかを知るための、23のチェックリスト」
をチェックしほぼ「はい」でしたので、そうだろうと思っている状態です。
ただこの自己判断での結果は、日々の子育てにおいて「どう対応したら、よりいいだろうか?」ということへの参考であって、絶対的なものではありません。
例えば、HSCの傾向があるのと同時に発達の問題とか愛着の問題とかも絡んでいる場合もあるかもしれないので、必要に応じて発達検査とかを受けた方がより子どもの発達や個性を伸ばす可能性を広げる場合もあるようです。
息子の場合は、自己判断をしている状態ではありますが、HSCの傾向があると認識したことによって、「息子だけじゃなく、同じようなタイプの子がいるんだ」と思って私が安心したり、書籍などから得た接し方や捉え方の知識が役に立っているので、今はこのままでいいと感じています。
同じHSCでもさまざまなタイプがある
息子のことをHSCと書きましたが、HSCを知れば知るほど、一人一人違うなということに気がつきました。
何が違うのかというと、「何に対して敏感なのか?」という対象や、「どれくらい敏感なのか?」という程度が違うのです。
共有点は何かしらに対して「敏感である」ということです。
私は、今のように息子以外のHSCと思われる子たちのことを知る前は、息子のことを本当に「とてもとても敏感な子」だと思っていました。
しかし、他の子たちの敏感さを知ったら、息子は同じHSCの中ではそれほど敏感ではないような気もしてきました。
もしくは、いわゆる集団行動に対する違和感はそれほど強くないけれど、個別の行動、例えば避難訓練や不測の事態に対する不安感は強いといった独自の敏感さを持っているのかもしれません。
息子と学校の現在の関係
私は今「HSC×不登校」をテーマとする書籍の制作に関わり、今まで以上にHSCについて学ぶ機会を持つことができ、学校以外の選択肢の重要性も感じ、共感しています。
「一人一人が自分の個性にあった生き方や学び方、働き方を選択できる社会」になればいいと思っています。
しかし、そう思う一方で、今現在は、HSCと思われる息子は「学校」に行っていて、それなりに順応しています。
だから、その状態を今は大きく変化させるつもりはありません。
もしも、息子が「学校」以外の居場所を求めた時に、他に選択肢があることを一緒に考えたいと思っています。
息子が小学校入学する前に私が心配だったこと
先ほども書きましたが、息子は、4月から5年生なので、息子が小学校に入学した時は今から4年前になります。
その時、どんなことを悩んでいたかなって思ったら、すぐには思い出せなかったのです。
「子育ての悩みは子どもの成長と共に変わっていくので忘れる」とは本当です。
確かにとても不安だったことは覚えているのですが、「何に」悩んでいたのか? は忘れているのです。
私が多少呑気だからかもしれません。
ずっと長く同じことに思い悩むこともあるかもしれませんが、やはり少しずつ変化はするのではないかと思います。
そこで、私は「小学校 入学前 不安」で検索し、一般的な悩みをピックアップしました。
さらに、息子が1年生の時の過去のブログを眺めて、ああ、こんなこともあった、そうだ、こんなことにも悩んでいたなってことを思い出してみました。
なので、「どちらかということ敏感なタイプ」という、「もしかしたらHSCの傾向があるかもしれない」というお子さんをお持ちの保護者の方の参考になればいいなと思い、書き出してみることにしました。
私が《入学前に不安だったこと》
①ひとりでちゃんと登校できるだろうか?
②友だちはできるだろうか?
③ママ友はできるだろうか?(学校の情報を知ることができるだろうか?)
④給食はちゃんと食べられるかな?
⑤勉強にちゃんとついていけるかな?
多分、他にもたくさんあったと思うのですが、とりあえずこれらをピックアップし、今振り返ってどう思うか? を書くと共に、その時の私の「つぶやき」としてブログの記事を紹介したいと思います。
①ひとりでちゃんと登校できるだろうか?
《現状》
1年生の時から一緒に行っている同級生の女子2人と、その弟、近所の男子兄弟、それに最近引っ越してきた同級生の女子と全部で7人で行っています。
息子の学校は集団登校ではないのですが、メンバーの増減はありながらも1年生の時から変わらないまま行っています。
5年男子は息子ひとりなので、もし、「別々に行こう」ということを誰かから提案されたら来年はそうなるかもしれないし、まだわかりません。
でも、もしも、「ひとりで行く」ということになったとしたら、今の息子であればおそらく大丈夫だと思います。
逆に言えば、今まで、一緒に行ってくれた仲間がいたことは、私たち親子にとって救いでした。
HSCの特徴として「変化が苦手」とか「新しい環境に馴染みにくい」ということがあるのですが、息子はまさにそれが当てはまります。
1年生の夏休み前くらいから、子どもたちだけで登校することはできたのですが、息子は最初の3ヶ月は私と玄関先で別れることができませんでした。
その時のことを書いた記事がこちらです。
なので、このことに関して、もし私が回答するとすれば、
時間はかかるかもしれないけれど、できるようになると思うということです。
ただし、「離れたくない」「不安だ」「行きたくない」とお子さんが言った時には、そういった気持ちにできるだけ寄り添い、できる範囲で付き添ったり、周りの子や保護者あるいは学校の先生に個性を理解して温かく見守ってもらうように働きかけてみることも親の心配を取ることに有効だと感じます。
しかし、あくまでも息子の場合であって、お子さんのどうしても学校に行きたくないという気持ちが強い場合や体に症状が現れてしまった場合などは、休ませる必要もあると思うので、参考までにしてください。
②友だちはできるだろうか?
《現状》
今とても仲の良い友だちは数名います。
私からするとひとりはとても仲の良い親友のような存在だと思い、他の数名は、息子以外との交流関係もありながら息子とも遊ぶという関係だと感じます。
ところが、私が親友のような存在だと思っていたひとりのことを、実は今はあまり好きじゃないというか、好きな部分よりもそうでない部分の方が多くなってしまったようです。だからと言って遊ばないということはないのですが、色々気持ちが複雑なんだなって感じます。
これからどうなっていくのか、息子のこれからの課題だと思うので、見守っていきたいと思っています。
しかし、息子に同性の友だちができたのは、入学後すぐにではありませんでした。
おそらく3年生の途中からだったと思います。
1、2年の時は、一緒に登校している女子や大人しい女子のそばに一緒にいることはあったのですが、自発的に遊んでいるという状態にはなっていませんでした。
その時のモヤモヤした気持ちを書いた記事3つと最近書いた「友だちが出来始めた時期の思いを息子が語ってくれた話」を書いた記事1つがこちらです。
ではまた私なりの回答ですが、時間はかかるかもしれないけれど、きっとできると思うです。
あれ? これ、ほぼ①と同じ回答ですね(^^;;
③ママ友はできるだろうか?(学校の情報を知ることができるだろうか?)
《現状》
私は、今、息子の同級生のママ友が数名と、学年の違ったママ友も数名います。
ママ友と言っていますが、「息子の友達のママ」というよりは「自分の友達」もしくは「子育てを頑張っている同士」的な人も多いです。
で、これはどうしてこれだけの人と知り合えたかというと、PTAの委員や役員をしているからだと思っています。
こう書くと、「それは出来ない」「そこまでしないとママ友ってできないの?」と思われるかもしれないですが、そんなことはないとは思います。
でも、もしも、同じ幼稚園や保育園から同じ小学校へ行く子がいないとか、近所にいろいろ聞ける先輩ママがいないということで、委員や役員を引き受けてもいいかな? と思っていたら、オススメします。
PTA活動は時間的に拘束されることも多く負担もありますが、それと同時に、保護者同士のつながりや先生とのつながりもできるので、学校でのお子さんの様子を知りやすくなります。
記事はここには貼りませんが、私のブログにはPTA活動の記事も多く書いているので、もしもよかったら読んでみてください。
ちなみ私は、1年→広報委員 2年→なし 3年→本部会計 4年→本部会計 5年→本部会計 です。
また、PTAの卓球部にも入っています。
委員が難しければ、こうした保護者のサークルに入るのもいいかもしれません。
もちろん、PTA活動にアレルギーとか抵抗がある場合は無理はしないでいいと思いますよ。参考まで!
あ、私なりの回答はそうですね。
思いきって周りと繋がってみるかな? でも決して無理しないでいいと思います!
④給食はちゃんと食べられるかな?
《現状》
今は、給食は残さず食べているようです。
家でもかなり偏食気味でしたが、給食を残さず食べられるようになった頃、家でもいろいろなものを食べるようになりました。
給食についての記事はこちらです。
私なりの回答としては、焦らなくてもきっと食べられるようになるだろうということです。もちろんこれも、お子さんによってはどうしても食べられないものがあるとか、量がどうしても食べられないとかいろいろあると思うので、そういう場合は学校の先生などに理解を求めることがいいかなと思います。
本当に個人差があるので、参考まで!
⑤勉強にちゃんとついていけるかな?
《現状》
これは、ちゃんとついていけるかな? って言っておきながら、「ちゃんとってなんだ?」って自問自答しています汗
学年が終わって、その学年の勉強をしっかり身についているかということでは今も少々不安もあります。
でも、まったくチンプンカンプンということではなさそうなので、私はそれでよしとしています。
これについては受験をするとかもあるだろうし、さまざまみなさん事情があると思うので、ここでは参考までに我が家がやっていた学習の紹介とオススメの書籍を紹介したいと思います。
今年度までZ会の通信教育をやっていました。
ハイレベルを選択していたのですが、もしかすると、ハイレベルにしてしまったことで息子のやる気を削いでしまった可能性もあり、反省しています。
でも、いい問題が多く私は好きでした。
なんだかんだと、ほぼ毎月テキストも添削問題も取り組み提出していたので、それなりに力はついたと感じています。
しかし、解き直しを徹底していなかったので活かしきれてはいないですね。
やめたのは、息子が興味を失ってしまったからです。
Z会ファンの私としては残念ですが、仕方ないです。
で、今年度の夏休みから初めて、来年度もお世話になる予定のこちらです。進研ゼミです。
これのタブレット型の「チャレンジタッチ」です。
楽しいみたいです。
でもこれ、数日でやり終えてしまうので、本当に理解しているのか少々不安です、私が。
なので、来年これ一本になってしまった場合どうなるか心配はあります。
市販の問題集でカバーしたいとは考えています。
それから、新1年生の保護者の方にオススメの書籍があります。
ひらがなとカタカナの本です。
学校では「なぞる」と思うのですが、これは「なぞらない」です。
でも、これのおかげで結構綺麗な文字が書けるようになった気がします。
おすすめの取り組み方は、ママやパパも一緒に取り組む形です。
付き合うつもりが私自身とても勉強になり、ひらがなのバランスがよくなった気がします。
一度本屋さんで手に取ってみてください。
いかがでしたか?
何度もいうようですが、あくまでも「我が家の場合」の一例です。
敏感タイプの全てに当てはまるとは限りません。
HSCに限らず子育てに正解はなく、ある意味親の直感というかさじ加減で対応していかないといけない部分が往々にしてありますよね。
今、気持ちに寄り添って受け止めるべきか、あるいは、背中を押すべきか……。
私は、今も、日々、これでいいのだろうか? よかったのだろうか? と思いながら子育てをしています。
周りの声を参考にしながらも、目の前の子を見て、その時その時いいと思ったことをしていくしかないのですよね。
もしも、お子さんの小学校入学前の少しの安心材料になれば嬉しいです!