涙と笑顔のあいだ

HSC(ひといちばい敏感な子)中1ひとりっ子男子の子育てを通し成長させてもらいながら、日常のモヤモヤの純度を上げるべく綴る40代主婦のブログ

『10代のための疲れた心がラクになる本』を読みました

『10代のための疲れた心がラクになる本』長沼睦雄・著 誠文堂新光社 を読みました。

 

 なぜ読んだかというと、SNSでこの本の存在を知って気になっていたんですね。

そんな時に「大学生のHSC(ひといちばい敏感な子)と思われるお子さん」に、HSCの本を勧めてみようと思うという方がいらしたので、「読んだことはないのですが、良さそうです」と反射的に勧めてしまったのです。

 

勧めてしまってから、「読んだことがないのに勧めてしまった!」「大学生ということは10代ではなく、もう20歳を過ぎているかもしれない」「HSCでなくてHSP(ひといちばい敏感な人)なのでは?」と不安が出てきたので、まずは、自分が読んでみようと思ったのです。

 

もしも、本人が読む気があれば、小5のHSCの息子10歳も読んでくれてもいいなという思いもありました。

 

で、早速息子に勧めてみたのですが、今はまだ読む気がないようなのと、カナは振ってあるものの、小学生には少し難しそうな気がしたので、「また今度にしよっか」と今回は引き下がりました。

 

息子には、昨年小4の時に「お母さんは君のこと、このHSC、ひといちばい敏感な子というタイプに当てはまるんじゃないかと思っているんだけど、どう思う?」と言って、こちらの本を勧めたんです。

『HSCの子育てハッピーアドバイス明橋大二・著 太田知子・イラスト 1万年堂出版です。

手渡したところ、食い入るように読み始め、「僕もそう思う」と言いました。

巻末の「子どもたちへのメッセージ ひといちばい敏感な特性に気づくことで、自分らしく生きることができます」という章があるのですが、その部分もじっくり読んでグッときていたように思います。

 

HSCの子育てハッピーアドバイス HSC=ひといちばい敏感な子

HSCの子育てハッピーアドバイス HSC=ひといちばい敏感な子

 

 

 

HSCであると思われる我が子本人に、HSCであること伝えた方がいいのか? については、もしかすると賛否があるかもしれませんが、私は伝えてよかったと現段階では思っています。

我が家の場合は、家の中に『ひといちばい敏感な子』エレイン・N・アーロン・著の本が置いてあったし、旦那とその話をすることもあったので、息子は薄々自分のことを言っていると思っていたところがあります。

どのタイミングで話せば、この敏感な気質をプラスに取ってくれるだろうか? と思っていたところにこの「子育てハッピーアドバイスシリーズ」のHSC版が出たので、今だ! と思って勧めてみたわけです。

イラストも可愛くて、内容もわかりやすかったようでした。

しかも、「これ、俺だ」と笑顔で読んでいたので、肯定的に捉えてくれたと思います。

小学生、中学生にも読みやすいと思います。

もちろん大人にとっても取っ付きやすくて、HSCを知る最初の一冊としてもおすすめです。

 

それから、こちらもイラストが可愛くておすすめです。

『HSC子育てあるあるうちの子はひといちばい敏感な子!』太田知子・著 1万年堂出版

 

HSC子育てあるある うちの子は ひといちばい敏感な子!

HSC子育てあるある うちの子は ひといちばい敏感な子!

 

 子育てハッピーアドバイスシリーズのイラストを手がけている太田知子さんのご自身のご家庭のエピソードを4コマ漫画でたくさん描いてくれている本です。

こちらも息子も笑いながら読んでいました。

 

こうして書いていると、他にもたくさんHSC関連の本を紹介したくなるのですが、今日は、「子ども向け」ということで、『10代のための疲れた心がラクになる本』のことに話を戻します。

 

『10代のための疲れた心がラクになる本』は、HSCに絞って書かれている訳ではなく、ストレスとか、思春期の脳と心と体のことも書かれています。

今、まさに、思春期で心が揺れている中高生に取って、「信頼できる大人の専門家が心に寄り添ってくれている」と感じられる本だなと感じました。

小学生には少し早く、大学生や大人に取っては少し違うかな? とも思ったのですが、これがなんと読み進めるうちに、大人の私の心にもグイグイ刺さりまくりました。

多分それは、私自身が「自分軸」と「他人軸」の間で揺れているせいだと思います。

これを読むと、私もHSPの傾向がやはりあるのだと思いました。

 

私はこの本の「自分がない人」という部分がとても心に刺さりました。

 

少し引用させていただきます。

 

自我がうまく形成されていません。だから自分の心の境界線もよくわからないのです。

なぜそうなってしまっているのか。

生育環境で、自我をうまく育てることができなかったのです。

原因としては3つのことが想定されます。

一番目は、過保護、過干渉で育ったケース。

二番目は、幼いときに心に深い傷を負うようなトラウマ体験(虐待、ネグレクトなど)をしていて、それを引きずっているケース。

三番目は、もともと気質的に敏感で人の気持ちを読みとりやすいというケース。

 

『10代のための疲れた心がラクになる本』長沼睦雄・著 誠文堂新光社  P104~105より引用

 

そしてそのあと、どうしてそうなってしまいやすいのかの説明と、ではどうすれば良いのかということが書かれていました。

 

私はこの一番目のケースと三番目のケースの混合だと自分のことについて思います。

 

この辺りは、「自己肯定感」の大切さを知った後に、自分が実は自己肯定感が低いのだと気づいた時から、繰り返し何度も聞いていることではありました。

しかし、未だに、「私は私でいいのだ」と丸ごと自分のことを受け止めることができていないの現状なので、この本で、10代向けに書かれた方法をまた取り組んでみようと思いました。

 

平易に書いてくださっているので、実践できそうな気もするのです。

とはいえ、私にとってはそのトレーニングが難関のため、繰り返し読まないとできそうにないので、また熟読しようと思います。

 

結論から言うと、最初の「大学生のHSC(ひといちばい敏感な子)と思われるお子さん」に、HSCの本を勧めてみようと思う方には、『10代のための疲れた心がラクになる本』も『HSCの子育てハッピーアドバイス』も両方とも勧めたいですが、まずはお母さんに内容を読んでいただいて、今の大学生のお子さんにどちらがいいか考えてから勧めてもらうのがいいような気がしました。

 

敏感さとプラスに捉えて、イキイキと過ごせたらいいなと思います!