涙と笑顔のあいだ

HSC(ひといちばい敏感な子)高1ひとりっ子男子(2024年4月現在)の子育てを通し成長させてもらいながら、日常のモヤモヤの純度を上げるべく綴る50代ライターのブログ

ほめ達1級で発表した子育てのエピソード!

昨日の記事で書いた
ほめ達1級の試験で発表した
『ほめ達を子育てに取り入れたエピソード』を
ご紹介します。


でも、その前に
成長の構成要素のお話を

少しさせてください。


機会さえ与えれば

成長していくタイプの人も
いると思いますが、
たいていの人は

「自分はやればできるんだ」という確信
つまり、【自己効力感】を持つことが

きっかけとなります。


【自己効力感】を高めるには、

4つのポイントがあります。


①成功体験(スモールステップの考え方)
モデリング(見本を見せる)
③言語的説得(具体的にほめる・認める)
④不安や恐怖をなくす(安心・安全な場作り)
※『ほめ達!検定公式テキスト』P164参照。


今回は、この中の

①の成功体験(スモールステップの考え方)を
子育てに用いたエピソードです。



私には、今年の4月に小学校に入学した
1年生の息子がいます。
彼は、とても慎重で繊細なタイプです。


小学校まで、

約4分、

350メートルの道のりですが、
入学後、

いつになったら家の玄関で

「いってらっしゃい」ができるのか不安でした。

でも、

近所に、同じく1年生の女の子と

5年生の男の子、
そしてもうひとり1年生の女の子がいて、
息子一人だと、心細いだろうから、
一緒に行ってくれることになり、
一人じゃないなら、

1週間くらいで行けるようになるかなぁと
淡い期待をしていました。


初日から5日目まで

周りとあまり変わらないペースで

距離を縮めることができました。


6日目、

初日にたくさんいたママたちも、

一人消え、二人消え、

この頃は数人ばかり。


次の十字路まで、

距離を縮めた時、

息子は号泣しました。


「えっ、これぐらい大丈夫でしょう!?」と

一瞬、

思いました。


でも息子にとっては、

「これくらい」ではなかったようでした。


そこで、

「ほめ達!」の自己効力感、

スモールステップの考え方が思い出されました。


その日の夜、

息子と話し合い、

いきなり十字路ではなく、

電柱で距離を刻むことに決めました。


ひとつ電柱を縮め、

慣れたら次の電柱、

信号から、我が家まで電柱は10本。


2~3日で1本縮める電柱もあれば、

1週間かかる電柱もありました。

号泣した十字路、

5本目の電柱がクリアできた時、
「この前は無理だったけど、

ここで

『いってきます』できたね!」

そう言うと息子は笑顔になりました。


それから、

また刻み続け、

ほめ達検定1級の、

実に5日前、

玄関で、

「いってきます」「いってらっしゃい」
ができました!


3か月もかかってしまい、

人の何倍も時間がかかりましたが、

彼の自信につながり

「自分はやればできる人間なんだ」
という自己効力感につながる

成功体験がひとつ積めたと思います。



あれから、

日が経ち、

今、

息子と一緒に通学路を電柱で刻んだ日々を

振り返ると、

実は、とてもいい思い出に思えます。


結果的に

途中までだけど、近所の小学生3人とも
一緒に登校することになったので、
幼稚園が違って、

親しみがあまりなかったけれど、
なんとなく、信頼してもらえる大人になれたし、
毎日、私に、出来事を話してくれたり、

笑いあったり、
楽しかったです。


渦中にいる時は、

周りと違うことが
惨めに感じたこともあるし、
辛く感じたこともあるけど、


振り返ってみると、
その日々が、
その時間が、
愛おしく感じます。


よくほめ達では、
【ピンチはチャンス】
という言葉を用います。


問題を前に
「これは何のチャンス?」
と自らに問いかけ、
嫌なことの中に

プラスを価値を

見い出すように心がけるのです。


私にとって
このピンチと思われる
出来事は


息子や一緒に登校してくれる友達との
絆を深めるチャンス❗️

だったのかもしません(^_^)