涙と笑顔のあいだ

HSC(ひといちばい敏感な子)中1ひとりっ子男子の子育てを通し成長させてもらいながら、日常のモヤモヤの純度を上げるべく綴る40代主婦のブログ

HSCの小4の息子のスモールステップ〜ひとりで3時間半の留守番〜

今日、息子は初めてひとりで3時間半の留守番に挑戦し無事クリアしました!

 

あ。

別に普通のことだって思った人多いですよね?

多分そうだと思います!

 

でも、息子と私にとってはとても大きな出来事なんです!

 

同級生のお友だちの多くは、小2くらいの時からひとりで留守番できていました。

 

息子も、例えば、私が仕事から少し遅れて帰ったきた時など15分くらいの留守番は今まででもしていたのですが、今日みたいに午前中まるまるみたいな留守番は初めてでした。

 

今日私が息子を置いて家を空けた理由は、PTA役員として卒業式に出席される来賓の方にお茶を出す手伝いと、PTAからの記念品のお菓子を6年生の先生に渡すという勤めがあったからでした。

朝9時前に家を出て、12時過ぎまでどうしても家を開けなければならなかったのです。

 

私がPTAの役員になったのは昨年度からだったので、ちょうど1年前にも同じような状況がありました。

しかし、その時は、同じく役員の仲間のお子さんたちに我が家に来てもらって、3人でゲームをして待っていてもらったのです。

しかし、今年は、昨年一緒に留守番をしてくれたお友だちはそれぞれ用事があるということだったので、「ひとりで留守番をする」か、あるいは「私の実家で留守番をしている」のどちらかしかありませんでした。

 

「どうする? ひとりで留守番頑張ってみる?」

恐る恐る聞いたら

「うん。そうする」

と息子は言いました。

 

え? 本当に!?

そう思いましたが、あまりにも私が驚くと「やっぱりやめておく」と言いかねないので、いい挑戦のきっかけだと思ってそうしてもらうことにしました。

 

学校は徒歩で5分だし、キッズケータイもある。それに、式に出るわけではないので、もしも連絡があれば、理由を話してすぐに戻ってこられるから! と、できるだけ安心できるように数日前から話はしました。

 

だけど、もしも直前になって「やっぱり無理かも……」と言われた場合を想定し、旦那と実家に保険をかけてはいました。

もしもの場合、実家に連れて行ったり、旦那が有給休暇を取れるように……と。

 

しかし、私の心配をよそに、前日にも当日にも息子は怯みませんでした。

 

「じゃあ、行ってくるね!」

「うん。行ってらっしゃい」

 

ズシリと思い記念品のお菓子の入った紙袋を両手に抱え家を出ました。

 

結果としては息子からの着信やメールはひとつもありませんでした。

私から

「どうだい? まだ1時間くらいかかるのでよろしくです」

とメールし

「了解😊」

という返信が1度来て、ホッとしました。

息子よりも私の方が不安だったようです。

 

少し早めに帰らせてもらって、家に着いて

「ありがとう! 大丈夫だった?」

と聞いたら、

「全然大丈夫だった」

と平気な顔で言っていました。

自信が付いたようで私は嬉しくなりました。

 

私の方がホッとしてどっと疲れが出てしまい、午後はまったりと過ごしました。

 

そして、ああ、そうだよなって思い出したのです。息子のスモールステップのあれこれを……。

 

息子は、HSC(ひといちばい敏感な子)ということもあり、慎重で不安を感じやすいです。

だから、納得するまでは、いろいろなことに不安を感じます。

 

小学校1年の時に学校へ行くのも私と離れることが不安なようだったので、電柱で距離を刻みながらだんだんとお友だちと子どもだけで行く距離を伸ばしていきました。

私が玄関先で別れるまでに3ヶ月かかりました。

 

スイミングスクールでの上達も人よりもゆっくりでした。

それでも3年半かけてクロールで25メートル泳げるようになり、さらに1年半かけて背泳ぎと平泳ぎができるようになりました。

 

そもそも歩き始めるのだって、1歳半だったのです。

もう体のつくり的には歩けるはずだったのに気持ちの問題で、本人が納得するまで歩き出さなかったのです。

テレビを見ていてうっかり歩いてしまったことがきっかけで、その瞬間からスタスタと歩き出したことがついこの前のように思い出せれます。

 

そうだ。

そうだ、だから、きっと大丈夫。

 

ゆっくりだけど、確実に、息子のペースで必要なことはできるようになってきているんだ!

 

実は、他の子と比べない! って思っても、どうしても比べてしまう、「できたらいいな」ってことがいくつかできていないのです。

ですが、それらも、きっと息子が必要だと感じて、きっとできるって自信がついたタイミングで、挑戦するようになるんだろうと思えます。

こうして、「できなかったことができるようになった」という事実を重ねることで、息子の、そして、私の自信や安心に繋がってきていると感じます。

 

本当に必要なこと?

周りと比べてせかしていない?

 

そうした疑問は私の中に常にあります。

しかし、できたらいいと思うことは親として勧め続けると思います。

勧めながらも、息子の人生であり、決めるのは息子だということは心にとめておこうと思います。

 

春休み中にもう一つ、小さな挑戦をする予定です。

もしも、うまくいったらまたこちらに綴るかもしれません^ - ^