涙と笑顔のあいだ

HSC(ひといちばい敏感な子)高1ひとりっ子男子(2024年4月現在)の子育てを通し成長させてもらいながら、日常のモヤモヤの純度を上げるべく綴る50代ライターのブログ

“HSC書籍制作プロジェクト”完成した本『HSCを守りたい』を手にして思うこと

【活動報告】完成した本「HSCを守りたい」が届きました! by kokokaku

 2019年6月25日、CANPFIREを通して、kokokakuさんからメッセージが届きました。

 

このブログの中でも何度か記事を書いたのですが、私はこの『HSCを守りたい』の書籍制作プロジェクトチームに参画し、昨年2018年12月から制作に関わらせていただきました。

なので、そのリターンとして1冊、またその前に、「書籍が1冊いただける」という支援もさせていただいたので、そちらでさらに1冊、合計2冊の書籍のリターンをいただくことになっていました。

 

実は、書籍制作プロジェクトチームでは、「もしもまとめて購入するのであれば、主催のkokokakuさんに印刷所から送るのと同時に、印刷所から直接それぞれの住所に送ってくれる」というお話があったのですが、私は、2冊リターンをいただけるということで、その申し込みはしていなかったのです。

しかし続々とチーム内のSlackで「届きました!」という感動の報告を見る度に、あー私も申し込めばよかった! 早く手にしたかった! という思いが湧いてきました。

 

正確な数字を私は把握していないのですが、私のように書籍制作に関わった者、あるいは書籍を1冊受け取るという支援をされた方、それ以外にも様々な協力をしてくださったり、リターンとして受け取ることになっている方の累計は相当数あると思います。

kokokakuさん一人でそれらを郵送する準備をすることは、とても大変だと想像したので、書籍チーム内で「もしよかったら手伝います」と申し出たのですが、配送作業分担をすると、返って煩雑になる可能性が高いし、責任の問題もあるということで、「気持ちだけもらいます」と、結局kokokakuさんが全ての配送作業もしてくださいました。

 

少しでも早く支援者のみなさんのお手元に届くように、本がkokokakuさんの元に届く前から宛名書きや梱包の準備を進めてくださっていたようで、お昼に届いたものを夕方には郵便局へ持ち込んだと聞いたときは、kokokakuさんが私たち支援者の手元にいち早く届けようといかに努力してくれたのかがわかり、胸が熱くなりました。

 

これが6月25日火曜日のことでした。

都内に住んでいる私にとって、郵便や宅配便は、差し出した翌日に届くイメージがありましたから、すぐに届くと思い込んでいたのです。

しかし、kokokakuさんは沖縄です。

待てど暮らせど、本は届きません。

何かトラブルでも? 沖縄からの郵便物はこれが普通なんだろうか? などと思いを巡らせていました。

いつ届くかな? と、聞こうか迷っているところに、もしかすると大阪で開かれているサミットの関係で郵便物の配送にいつも以上に時間がかかっているのかもしれないことを知りました。

 

半ば、本の「おあずけ」を食らって、物理的な距離はkokokakuさんととても離れていることに、改めて気づきました。

いつもSlackやZoomを使ってやりとりをしていたのでとても身近に感じていました。

共通の興味である「HSC」についてたくさん語り合ううちに、心はとても近く感じていたのです。

けれども、住んでいる場所は離れているのだなと思うととても不思議な気持ちになりました。

 

もしもサミットの関係もあったら、実際に届くのは、来週の火曜日くらいかな……と、少し残念に思いながらも納得し始めた昨日2019年6月29日の午後、不意に、本は届きました。

 

わー!

丁寧に箱の包みを開けると、『HSCを守りたい』の本が2冊並んで入っていました。

その上に支援者へのメッセージが印刷されたポストカードとステッカーが2枚、そして、書籍チームメンバーに向けられたメッセージカードが入っていました。

それを読むと、この本を作るために共に歩んできた半年間が思い出されて、込み上げてくるものがありました。

 

このプロジェクトを知って、支援することができて、また書籍制作という作業を、kokokakuさんや同じくHSCを育てている母親のみなさんと共にできたことを本当に嬉しく思います。

 

私は、たまたまなのですが、書籍制作プロジェクトチームに合流(追加募集で参加したためすでにチームは活動を始めていました)した時期に仕事を辞めました。

そのため、息子が学校へ行っている時間手が空いていたので、メンバーの中でも割と幅広く制作のお手伝いをさせていただくことができました。

したがって書籍の多くの部分に目を通させてもらっていたのですが、書籍を手にした時に「一読者」でありたい気持ちもあって、「第4章」の事例集:HSCを育てる母たちの“決断”と“選択”の部分は、熟読しないでおいたのです。

だから、書籍を手に取り、まずは「第4章」をフレッシュな気持ちで読ませてもらうことができました!

それぞれの親子の思いと決断に感動しました。

 

f:id:tearsmile24:20190630122531j:image

 

f:id:tearsmile24:20190630122537j:image

 

この本は、HSCの基礎知識や、HSCと学校など知識を得るためにもとてもいいと思うのですが、この「第4章」のように実際にHSCを育てている方の思い、行動を知ることができたり、また、「第3章」のHSC、不登校、小学校の専門家を交えての悩みを抱えるお母さんたちの座談会の様子を知ることができる、また「第5章」の学校以外の選択肢、母親の働き方などの安心材料も載っているので、ヒントをたくさん受け取ることができる本になっていると思います。

ぜひ多くの人に読んでいただけたら嬉しいなと、プロジェクトチームのメンバーとして思います。

 

現在、急速に、「HSC」をいう言葉が広まっています。

今から5年くらい前、息子がまだ幼稚園児の時にこの概念を知りました。その時に「もっと多くの人に知ってもらいたい。広まってほしい」と思っていたことが現実になりつつあり、嬉しく思っています。

ですが、それと同時に、誤解されて伝わってしまうのではないかという懸念もあります。

そして、そうした「人が誤解する恐れ」を感じると同時に、自分自身が、本当に理解しているのか? と不安になったり、どう広めたらいいのだろう? と迷ったりもしています。

 

「HSC」という概念は正確に理解したと思っても、そこに個人的な思いが乗りやすく、知らぬ間に都合よく使おうと無意識に思ってしまうところもある気が自分自身しています。これは個人的なこれからの課題ですが、この本や、他の様々な本などを参考に知識を得ることも大切にしつつ、自分の頭で考え、心で感じていくことも大切にしたいと思います。

日々の出来事、子育てを通して、これからも学ばせてもらいます!

 

HSC書籍制作プロジェクトチームとして集まった仲間たちは、とても細やかで、思慮深く、楽しいことも大変なことも経験しながら素敵に生きている人たちだと感じます。

ここで出会えたご縁に感謝して、これからも時々情報交換をしながらお付き合いを続けていけたらいいなと、今、思っています。

 

まもなく(2019年7月8日予定)全国の書店に並ぶ『HSCを守りたい』という本が、必要をしている人の手に届くように、微力ながらこれからも発信できたらと思っています。(amazonでも予約受付中と聞いています)

 

HSCを守りたい

HSCを守りたい

 

 

子どもも大人も、それぞれの個性が生かされてる社会になりますように!