昨日2019年6月2日、東京都千代田区の神保町にある日本出版クラブのホールで開かれた「トークイベント 長沼睦雄氏×明橋大二氏 ひといちばい敏感な親子(HSC・HSP)へのハッピーアドバイス〜自己肯定感を育み、幸せに生きるために大切なこと〜」へ行ってきました!
当初200名定員ということで募集していたそうなのですが、予想以上に申込者が多く、230名会場にいたそうです。
それでもそれ以上に申込者の方がいらっしゃって、残念ながらお断りしたというお話をお聞きしたので、HSC・HSPに関心のある方が大勢いらっしゃるのだと感じました。
HSC・HSPとは、5人に1人いるといわれている「ひといちばい敏感な子・人」のことです。最近、SNSやメディアでもよく取り上げられるようになっています。
詳しくは、私も以前ブログに書きましたし、「HSC」で検索するとたくさんインターネットにも載っているので、初めて知ったよ、という方はご覧になってみてください。
この「HSC」「HSP」に関する国内での第一人者の明橋大二先生と長沼睦雄先生! お二人の対談が聞けるということでHSCと思われる小5の息子を持つ私もワクワクして一目散に申込みし、当日を楽しみにしていました。
そして、実は、そのトークイベントの前にもうひとつ楽しみなことがありました。
それは、私が昨年末から参画しているHSCの書籍制作チームのメンバーの方で同じくトークイベントに参加される方たちとランチをすることになっていたのです!
https://camp-fire.jp/projects/view/102643
http://xn--hsc-qb4bpxncv211bpr2c.net/
書籍制作についても詳しくは、以前のブログ記事を読んでいただきたいのですが、著者であり主催のkokokakuさんが沖縄に住んでおられて、約20名のメンバーも全国あちこちに住んでいるため、打ち合わせは「Slack」というビジネスチャットや、「zoom」というWEB会議システムを使っていました。なので、リアルでお会いしたことが今まで一度もなかったのです!
今回、主に東京近郊の方が中心で数名ではありましたが、実際にお会いすることができ本当に感激しました。
kokokakuさんは、「書籍制作」と同時に「コミュニティ構築」のメンバーも募集されていて、そちらの方と繋がっている方が声をかけてくださって、「コミュニティ構築」のメンバーの方とも合流でき、初対面ではあるものの、「HSC」という共通のテーマがあるため、和やかに、しかし熱く濃いお話ができたことは、当初の期待を超えて本当にいい時間が過ごせました!
食事も美味しく、あまりにも盛り上がり、開場時間を過ぎて会場に到着しました。
ホールの席はすでに半分くらい埋まっていました。
少し残念な気持ちもありましたが、多くの人をみてHSCが広まってきていると実感でき、また、私と同じように、先生たちのお話が聞きたいと熱心に集まってきた仲間がこんなにたくさんいるんだという思いが溢れてきました。
まずは、明橋大二先生の講演からスタートしました。
私は、「認定子育てハッピーアドバイザー養成講座」を数年前に受講し、認定アドバイザーにならせていただいていることもあり、明橋先生の「子育てハッピーアドバイザーシリーズ」はほとんど読ませていただいています。
そのこともあり、講演の内容は、「うん、うん」とうなずくことばかりでしたが、内容がわかっているつもりでも、忘れていることもあるし、忘れてはいないけれど、毎回ハッとした気づきもあり、やはり先生の言葉をじっくりと聞くことのできる時間は本当にありがたくホッとする時間だなと感じました。
講演聞きたかったなーという方は、ぜひともこちらの本をご覧ください。
とても読みやすく、HSCについてよくわかります!
講演もこちらの内容を、ぎゅっとしたものを明橋先生の優しくユーモアのある語りで伝えてもらった感じでした。
HSCの子育てハッピーアドバイス HSC=ひといちばい敏感な子
- 作者: 明橋大二,太田知子
- 出版社/メーカー: 1万年堂出版
- 発売日: 2018/06/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ひとつ、新しい気づきがあったのは「ニューロダイバーシティ(神経多様性)」の考え方です。
“いろんなタイプや感じ方、感覚を持っている人がいてこそ、意味がある”ということです。
前にも聞いたことがあったと思うのですが、今回、特にグッときました。
またこれについても理解を深めたいです。
約40分明橋先生のお話を聞いた後は、長沼睦雄先生の講演でした。
長沼先生の著書も何冊か読ませていただきました。
子どもの敏感さに困ったら読む本: 児童精神科医が教えるHSCとの関わり方
- 作者: 長沼睦雄
- 出版社/メーカー: 誠文堂新光社
- 発売日: 2017/06/15
- メディア: 単行本
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同じ「HSC」のことを書かれているのですが、それぞれ違う視点で書かれているので、双方を読んで理解が深まるのを感じます。
講演の仕方も、それぞれ違っておられて、明橋先生は、イラストの多いスライドで、お話の内容も実際の子どもの様子や対応など馴染みが深いものでしたが、手元にその資料はありませんでした。
一方、長沼先生は、スライドをレジュメとしてくださいました。ところが、「脳」や「神経」の話が多く、情報量も多いため、私の頭の回転がついていかないところがありました。けれども、気になる言葉が時折あって、それは頭にスっと入ってきました。願わくは、もっと時間がたくさんあってじっくりお聞きできたらよかったなという思いでした。
スタイルは違いましたが、どちらも本当に貴重なお話でトークイベントに参加できよかったと思いました。
いただいた資料や著書をまたじっくりと読んでみようと思います。
休憩を挟み、事前に集められた質問について、お二人が答えられる時間となりました。
「自己肯定感が低いまま大人になったら……」
「親がいっぱいいっぱいの時どうしたらいいか?」
「職場で自分の心を守る心がけ」
など興味深い質問が多くあり、また「不登校」についての質問もありました。
ここで嬉しいことがありました。
なんと、明橋大二先生が、kokokakuさんの書籍についてご紹介してくださったのです。
「HSCは5人に1人いますから、HSC=不登校ではないけれど、同調圧力とか給食のにおいとかを敏感に感じ取り、行きづらい現実も確かにあります。それでどう関わるかについてなんですが、ちょうど今、沖縄の斎藤さんというカウンセラーの先生が、kokokakuさんというんですけど、「HSCと不登校についての本」を作っています。私(明橋先生)も、長沼先生も協力しているんですが、今月末か来月の初めくらいに出る予定だと思います。それもぜひ参考にしてみてください」(記憶を元に書いたので少し違っているかもしれませんが汗)
私は書籍制作チームの一員として、とても嬉しかったのです。
書籍のタイトルは「HSCを守りたい」に決まりました。素敵な装丁になっています。
自費出版から商業出版に変わったことなど諸事情により4月発売の予定が遅れているのですが、来月7月には書店の店頭やamazonなどでお買い求めいただけると思います!
内容も充実しているのでぜひ多くの方にお手に取っていただきたいなと制作チームの一員として思います!
そんな嬉しい予期せぬ出来事もありつつ、トークイベントは終了しました。
いろいろと勉強になったのですが、一番心に残っている言葉は、いろいろなアドバイスを聞いても、母親である自分の直感を信じて、我が子にいいと思ったことをやっていいんだということです。
いろんなアドバイスを聞いて、なるほどなと思ってやる気になったり、ああ自分はできていないなと落ち込んだりもするのですが、最終的には、目の前の我が子と自分にとって何を選んでどうするかは、自分で決めていいんだということなんですね。
そのことは、わかってるつもりでもつい周りに翻弄されてしまうことも多々あるので、改めて心に刻みたいと思いました。
とても有意義で楽しいひとときでした。
ここ半年くらいで、さらにHSC・HSPが広がって、仲間と繋がった感覚があります。
でもまだまだぜひ知ってほしい人に知られていない状態だと思います。
今ある温かいありがたい繋がりを大切にしつつ、微力ながら、私も必要としている人にお伝えすることができたらいいなと思っています!