自粛生活の中で、家族との距離が変わったことによるくすぶり
コロナの影響で、我が家の旦那も在宅勤務を始めてからもうすぐ1ヶ月になる。
「3食の食事作りが大変ですが、それくらいです」
本気でそう思っていたし、今でもコロナ離婚からは程遠いと思っているのだけれど、それでもジワジワと見えないストレスに蝕まれてきているのを昨日実感した。
この3月の息子の臨時休校から、私にとっての「普段と違う生活」が続いているのだけれど、この2ヶ月間でありがたいことにほとんど体調は崩していない。
今月の上旬のある夜に、少しだけ喉が痛く、熱も一瞬だけ37度だったから焦ったけれど、一晩寝たら平熱に下がっていた。
生理前ということもあったかもしれない。
普段自由に過ごせる平日昼間の自宅の空間に、息子と旦那が居るということに、ちょっとした違和感や不自由さを感じた。けれど、これは、誰のせいでもないし、ましてや、息子も旦那もどちらかというと被害者であって、文句を言うことはあったとしても、言われる筋合いはないだろうなと思ったから、黙って順応するしかなかった。
そして、順応したつもりだった。
3度の食事作りが大変なのは、口に出して「大変」とは言ったけれど、不自由なのはみんな一緒だし、家族なんだから、助け合わなきゃ、主婦として、できるだけ、みんなが快適に過ごせるようにサポートしなくちゃと思っていた。
とはいえ、四六時中気を張り詰めているわけではないけれど、結構、息子も、旦那もストレスが溜まってきているみたいなのを感じたから、2人を努めて労い、できるだけ、愚痴とかたわいない話とかを聞くように試み始めた。
そんな矢先のことだ。
昨日の昼間から、お腹が鈍く痛くなり、昨晩は痛くてほとんど眠れなかった。
お腹全体が硬くなっていて、どこが痛いのか判別することもうまくできなかった。
もともと便秘気味なので、最初は、ガスが溜まっているだけだと思っていた。
けれども、だんだんと胃の部分が痛く感じて、吐き気をもよおした。
気持ち悪さと痛さの中で、私は、心も痛くなっているのに気づいた。
息子は寝しなに「大丈夫? お腹さすってあげようか?」って言ってくれたのだけど、旦那は多分仕事のトラブルのことで頭がいっぱいで「お腹痛いの? いつものやつかな?」と言ったきり、自分の世界に戻って行ってしまったのだ。
いつものやつ……。確かに、半年か1年に1回くらい、猛烈にお腹が痛くなることがあるけれど、いつものやつだったにしても、もう少し親身になって気にかけて欲しかったのが本音だ。
わかる。
ここで甘えちゃいけないよね。
旦那だって大変なんだ。
自分でどうにかしないと……。
けれども、自分でもどうしたらいいかわからなくて、トイレにこもっていたら涙が出てきた。
えずきながら、心に奥底に溜まった澱のようなものが口から出てきた気がした。
これでスッキリすればよかったけれど、目に見えるものも見えないものも全て出切ったわけではなく、今も鈍く痛い。
精神的なものが体に現れてしまったのかどうかわからないけれど、昨日から、旦那のため息を聞いていると、胸に刺さるのだ。
いや、昨日からではなくて、もう少し前からかもしれない。
旦那は、私に向かってため息を付いているのではなくて、仕事の問題でつらいからため息をついているのはわかるのだけれど、ドア一枚隔てた部屋から幾度となく聞こえてくるため息が、私の心も曇らせていく。
旦那に限ったことではなくて、息子の疲れた顔や、退屈そうな声にも責められているような気がする。
多分、これは、私の人との境界線が薄いからなんだと思う。
ただでさえ薄いのに、体調が悪いと、さらに影響を受けてしまうのかもしれないな。
さて、じゃあ、どうすれば良いのか。
今はあまり頭も働かず、よくわからない。
熱がもしあったら、強制的に寝込んでしまおうかと思ったけれど、幸い熱もなく動けるので、自分は食べないけれど、朝と昼ごはんの準備はした。
本当は、私だって、体調の悪い時くらい、ブスッとして、「ああ調子が悪い」ってゴロゴロしちゃえばいいのかもしれない。
だけど、なんかできないんだよね。
「やりたいことやっている」って家族に思われているけれど、私だって、それなりに家族のことを自分のことは後に回してやっているんだ。
家族には本当に感謝していることが多くて、揉めたくもないし、わざわざ言いたくもないけれど。
そうやって、ちょっと我慢していることって多分みんなあって、そういうものが体調不良を生み出しているのかもしれないね。
旦那だって、息子だって、私に対して不満もあるけれど言っていないだけかもしれないから、言っても仕方ないことは言わずに飲み込むけれど、なんかちょっと吐き出したくて、今日はブログに書いたんだ。
愛していても、不満ってあるよね。
元気な時は、笑えることも、体調が悪いと流せないよね。
やっぱり適度な距離ってあって、お互いが違う世界に行って、また集う、そんな距離感が恋しい。
また体調が戻ったら、もう少し心が広くなれるかな。
一日も早く心から笑えますように。