涙と笑顔のあいだ

HSC(ひといちばい敏感な子)中1ひとりっ子男子の子育てを通し成長させてもらいながら、日常のモヤモヤの純度を上げるべく綴る40代主婦のブログ

息子の体調不良と、PTA会費集金の仕事と……。

今日は、大ピンチの日でした。

その兆候は昨日からありました。

 

3日前の土曜日まで、小5の息子は移動教室に行っていました。

土曜日の夕方とても疲れている様子はありましたが、ご飯はしっかりと食べました。

日曜日の朝、朝食を食べた後息子は嘔吐しました。

状況からしても、本人の自覚としても、おそらくYouTubeの見過ぎ、目を酷使し過ぎだろうということで、

「じゃあ、今日はあまりYouTubeもゲームもしないようにね」

そう行って、私は出かけました。

どうしても行きたいところがあったのです。

もちろん、安心して出かけられたのは旦那が家に居たからです。

それに息子は、時々、目を酷使し過ぎて嘔吐することがあるので、あまり心配していませんでした。

 

電車に乗ってしばらくしてから

「どう?」

と旦那にメッセージを送ると

「落ち着いているよ」

との返答。

その後、昼も夕飯も普通に食べたので、やはり原因は「目の疲れ」だと思っていました。

 

翌日、月曜日の朝。

息子はまた朝食後嘔吐しました。

「テレビしか見てないけど、目が痛くなって吐いた」

まだ、この時、私は、「目の疲れ」が原因だと思っていました。

鼻水もたくさん出るというので、じゃあ午後に耳鼻科に行こうということにしました。

ところが、全くテレビもゲームもYoutubeも見ないのに、また気持ちが悪いというではないですか!

胃腸が悪いと思っていなかったので、お昼ご飯は普通に食べたのですが、それも嘔吐してしまいました。

これは……目じゃないな、多分、お腹の風邪だろう!

ようやく、私は思いました。

可哀想なことをしたと反省。もっと早く気づいてあげればよかった……。

 

受診先を「耳鼻科」から「小児科」に変更しました。

かかりつけの「小児科」は歩くと20分くらいかかるけど、バスやタクシーに乗りたくないと息子が言うので迷いました。

「むしろ歩きたい」

嘔吐して気持ち悪くなくなった息子は、歩くことを選択しました。

「わかった。じゃあ休み休み行こう」

 

水分補給をしながら、歩いて小児科に行きました。

幸い空いていてすぐに診てもらえました。

結果はやはり「お腹の風邪」でした。

ホッとしたのも束の間、私は確認したいことがありました。

「先生、息子は、明日学校へ行ってもいいでしょうか?」

「症状が落ち着いていたら行ってもいいですよ」

「そうですか! ありがとうございます!」

 

そう、今日は、どうしても行かなければならない用事があったのです、私には。

それは「PTA会費の集金」です。

私はPTAの会計になって3年目です。

4年以上同じ係になってはいけないという決まりがあるらしく、今年は一緒に会計をやっている仲間に仕事を教えながら半ば引き継ぎながら作業をしています。

地味な作業なのですが、どの家庭のどの子からいくら集金させてもらうという内容の集金名簿を作ることが結構大変で、兄弟が何人いるとか下の子がどのクラスとかを調べ名簿を作るのに何日かかかりました。

1年に1度の作業のため、今回が3回目なのですが、1回目は右も左もわからず、2回目は、1回目と同じ状況しか想定できなくて、1回目よりも当日お金を持ってきてくれる人が少ない状況に翻弄されて、1日で5歳くらい老けました(苦笑)

誰がいくら持ってきていなくて、誰に誰が連絡をして、いつもらえるのか?

そういった情報が、重複して付箋に書かれ、何が何だかわからなくなって途方に暮れた悪夢は、今も時折思い出されます。

同じ轍を踏まないように、今回は、その対策を練りました。

「もしもこういう場合は……」

「こうだったら、こうしよう」

しかし、「もしも……」と言い出すと切りがありません。

ある程度考えたので、もう後は「なるようにしかならない」と思い、当日を迎えようとしていたその前日の息子の体調不良でした。

 

どうしても、いけない時は仲間に頼るしかないとは思うものの、やはり、「責任」という2文字が脳裏を過ぎりました。

そうだ。旦那に頼んでみよう。

 

息子がもっと小さくて、側にいるのが「母」でなくてはならなかったら難しかったかもしれませんが、きっと大丈夫、もう小学5年生だしと思いました。

 

旦那は、「わかった」と言ってくれて、場合によっては会社を翌日休むと上司に話をしてきてくれました。

息子にも「申し訳ないけれど、明日はどうしても学校に行って集金をしなければならないから、お父さんが側にいてくれるから、もしも体調が悪くて休む時は留守番頼むね」と伝えました。

「わかった」

息子も言いました。

 

「ありがとう」と言いながら、もはや、誰のために何のために頑張っているのかよくわからなくなっていました。

だけど、やはり引き受けたからには「責任」があるのだと強く思っていました。

 

できるだけ息子に学校に行って欲しい気持ちが強かったので、今朝、私は息子の熱を測り、気持ちが悪くないか確認し、消化のいい朝食と吐き気止めの薬を食卓に並べました。

「無理して食べない方がいいけど、食べられたら食べておいた方が体力がつく」

連絡帳に、くれぐれもよろしくという先生へのメッセージを書きながら、祈るように言いました。

しかし

「やっぱり気持ちが悪い」

目を潤ませながら息子は言いました。

朝食を半分くらい食べた後でした。

「そうか。わかったよ。じゃあ休もう」

旦那に、申し訳ないが、午前半休を取ってもらうようにお願いしました。

書き終わった連絡帳のページに大きくバッテンをつけて、「登校させるつもりでしたが……」と欠席の文言に書き換えました。

「後、給食当番の白衣と、今日の集金袋と……」

急遽増えた持ち物をカバンに入れたら、もう出発まで10分をきっていました。

「洗濯物干せなかった」

急いで、残りの朝食を平らげ、着替えて、家を出ました。

「洗濯物干しとくよ」

旦那の声が優しく玄関に響き、感謝の気持ちでいっぱいでした。

 

学校に着くともう仲間は来ていて、職員室で先生に白衣と連絡帳を渡した私は、急いで合流しました。

「ごめんね。急に息子が学校を休むことになって」

「大丈夫?」

「うん。旦那が半休取ってくれたから」

彼女には小さいお子さんがいて、彼女も旦那さんが休みを取って幼稚園に送って行ってくれることになっていました。

PTA活動は、そこに参加する保護者だけではなく、家族総出で影響を受けるものだと感じたのは、1度目ではありませんでした。

だからといって、そのことに大きな不満を持っているということではないのですが、やはり、家族や自分の急病の時は、サポートしあえるように仕組みを考えておいた方が無理なく気持ちよく参加できるなと感じました。

 

旦那と息子のことはひとまず忘れて、目の前の作業に集中しました。

3度目の今日は、想定内ではあったのですが、結構、集金袋を忘れた人も多かったのです。

想定していた「未収金連絡票」が役に立ちました。

各クラスに配ったその用紙に「誰が、いくら持ってきていなくて、連絡先と連絡状況はどうなってる」ということを同じ形式に書いてもらうことによって、重複が防げて、状況のチェックもできました。

集まってもらっても過去2回は具体的な指示がうまくできなかったことで「私たちは何をすればいい?」と聞かれてしまって労働力を無駄にしてしまった経験から、今回は具体的に何をしてもらいたいかと事前に伝えることができました。

そのおかげで、スムーズに回りました。

 

「ありがとう。あとは会計でやるので」

そう言って会計以外の仲間に帰ってもらう時間が大分早い時刻でした。

その後、残って2時間ほどかかったけれど、今日もらえない10数名の人へのお手紙を書くこと、今日集まったお金を数えること、銀行に入金することができました。

 

「いやー疲れたね。お疲れさま。明日からもまだ仕事あるけど、とりあえず、一段落ね」

会計の仲間と労いあって家に帰りました。

 

旦那は家で仕事をしていて、息子は、布団に横になって本を読んでいました。

「落ち着いてるみたい」

「よかった」

 

午後から出勤する旦那にお礼を言って送り出し、午後は息子と過ごしました。

目が疲れるとよくないので、Youtubeの音だけはOKにしました。

昼ごはんとおやつのゼリーを食べ、大丈夫かなと思っていたら、またさっき少し嘔吐しました。

回復にはもう少しかかりそうです。

もっと小さい時は、食事も管理しましたが、ある程度「食べたい」と思ったらもう食べていいのではないかと思って任せていたら、回復期には容易に胃の許容量を超えてしまうんですね。

少量を少しずつ、基本に立ち返ります。

 

さっきちょっとうるっときていました。

体調が悪いのが続くと悲しくなりますよね。

「移動教室の後で疲れるから体調崩しやすくなってるんじゃないかな? よくあることだよ、大丈夫」

とまた「謎の大丈夫発言」をしちゃいました。

何が大丈夫かわからないが、とりあえず大丈夫って言葉は安心しますよね。

たくさん使いますが、いいということにします。

そんなこんなで1日が過ぎました。

 

いろいろありましたし、まだ、何かあるかもしれないけれど、考えたり、感じたり、助け合ったりしながら今日も1日過ぎていきます。