今日は、小4の息子の「2分の1成人式」でした。
学校の行事です。
「2分の1成人式なんて私が子どもの頃はなかったな」
そう思って調べてみたら、考案者は1980年頃に小学4年生を担任した兵庫県の教員の方だったようです。
へー! 私が小学4年生の時もあったんだ! まあ、地域は違うけれど、そう思ってさらに見てみると、2002年度から2004年度に一部の小学校4年用の国語の教科書で、この2分の1成人式が取り上げられていたことがわかりました。
そこから、徐々に広まってきたらしいです。
学習指導要領では定められておらず各学校の判断で実施されているらしいですが、実施している小学校は少なくないようです。
「2分の1成人式よかったよ!」
そう今中学2年生のお兄ちゃんがいるママに聞いていたから、私にとって少し楽しみにしていた行事でした。
しかし、インターネットで調べてみると、必ずしも、この行事は良しとされていないということも知りました。
例えば、複雑な家庭事情を持つ子どもへの配慮がなされていないという理由でやらない方がいいという意見や、「親を感動させるための行事になってしまっている」というものもありました。
それを見て、確かに、感動する気持ち満々で参観する予定だったので、ちょっとシュンとしてしまいました。
そうは言っても今日実際に、息子と同じ年の小4の約100名の仲間が体育館の舞台に立って「呼びかけ」をやったり、美しい歌声で「いのちの歌」を歌ってくれた時は、やはり感動しました。
演出してるとか、複雑な家庭事情を持つ子どもへの配慮がなされているかとか問題もたくさんあると思うのですが、10年という時間を振り返って誕生してくれた喜びを伝えるいい機会でもあるとは思いました。
形としては書かされたのかもしれませんが、「将来の夢」の作文を読むひとりひとりの目は輝いて見えたし、応援したくなりました。
学級崩壊のような状態の息子のクラスでしたが、まだ少しのほころびというか不安定な部分はあるようですが、今日は、皆落ち着いて発表できていました。
最近は、「多様性を認める」とか「個性を大切にする」という価値観に多く触れ、こうした画一的な学校の行事において、我慢している子とかもいるかもしれないという視点も生まれました。
一方で、そうは言っても、これだけ大勢の子が集まれば、ひとりひとりが自由な行動をしてしまっては成り立たないし、先生たちのことも応援したいし労いたい気持ちもあります。
今、私の中に様々な価値観が入ってきて、どれもわかる気がするし、どれも正解な気がしています。
私は、こうだ! と思いが決められない……。
もう少し時間をかけて、スタンスを確立していきたいです。
だけど、今は、息子が今日まで育ってくれたことに感謝します!