やりました!
とうとう息子、平泳ぎ合格しました!!
……と、この瞬間が来たら手放しで喜ぶと思っていましたが、なんとも複雑な心境なので、自分に戸惑っています。
背泳ぎが合格し、平泳ぎの練習をスタートしてから10ヶ月。
スイミングを習い始めてから、5年。
私はスイミングに息子を通わせ始めた時、「どんな形でもいいから25m泳げるようになるまで、頑張って!」と息子に言い、それが達成すると「クロールで25m泳げるようになるまで頑張ってみて!」と言いました。
さらにそれが達成すると「平泳ぎで25m泳げるようになるまで!」と言って、その前の背泳ぎもクリアするように促し、今日それを達成したのです。
何度も目標の変更を提示しました。
私は私で必死でしたが、こう文字にしてみると、息子のことを騙しているようにも思えますね……。
息子は最初の数年は、ほぼ毎回泣きながらスイミングに通っていましたが、私は「どうしても泳げるようになってほしい」という執念のもと、励ましながら通わせました。
ここ数年は泣いていませんが、今も「好きだから通っている」という訳ではないです。
この5年の間に、親としていろいろな感情が動きました。
嫌がる息子を通わせていることに罪悪感もありましたが、「嫌なことを体験させることも必要」という声に背中を押されて、「頑張って! 応援しているから!」と小さな背中を見送っていた時期もありました。
最近、HSCの特徴を改めて知ることになり、私が無理してスイミングに通わせていたことは間違いだったのかもしれないと思う気持ちもあります。
だけど、ある程度泳げるようになったことによって、学校のプールの時間がそれほど苦ではないようだから、その点は良かったと思っています。
それに、「最初はできなくても努力すれば達成できるかもしれない!」という気持ちが芽生えたのもスイミングのおかげのようです。
今も、スイミングスクールで「泳がされる」ということは好きではないようですが、旦那や友だちとプールに行って泳ぐことは嫌いではないようなので、それも、泳げるようになったからだとは思います。
嫌がる息子をスイミングスクールに連れて行き続けたことを申し訳なく思う自分と、それでも心を鬼にして連れて行き続けたことを認めたい自分が、今同居しています。
息子の気持ちを聞いてみようと思って、さっき、聞いてみました。
本当にここまでよく頑張ったね! ということと、どうしても泳げるようになってほしかったから、嫌だって気持ちを伝えてくれたのに、それでも連れて行き続けてしまい申し訳なかったということを伝えたところ、息子は、「うん。本当に最初は嫌だったよ。だけど学校のプールが嫌じゃなくなったことは良かった」と言ってくれました。
今は、泳ぐことは楽しいけれど、泳がされることはあまり好きではない、と言いました。
でも最後に、もう少しスイミングスクールに通ってみるとも言いました。
「HSCのような繊細な子の場合は、子どもの気持ちに寄り添いましょう」という話を聞いている側から、自分の行動が矛盾しているのですが、今回のことはこれで良かったとも思います。
いや、本当にそうなのかな?
正直よくわかりません……。
一口に「HSC」といっても多分それぞれ繊細さの程度も個性もあるから、一概に、良いともダメとも言えないのかもしれない……。
ケースバイケースかな……。
頭ごなしに「これをやりなさい」ということはもうしないようにしたいですが、息子の気持ちも受け止めつつ、私はこう思うという意見はこれからも言うとは思います。
「気持ちに寄り添う」「信じて待つ」「見守る」って本当に難しい。
反省をしつつも、今日は、やはり「平泳ぎを泳げるようになった!」ということを共に喜び「おめでとう! よく頑張ったね!」という気持ちは伝えます!