涙と笑顔のあいだ

HSC(ひといちばい敏感な子)高1ひとりっ子男子(2024年4月現在)の子育てを通し成長させてもらいながら、日常のモヤモヤの純度を上げるべく綴る50代ライターのブログ

久しぶりに旦那と肩を並べて歩いた日

今日は、東京都知事選挙の日だったので、旦那と一緒に投票所に行ってきた。

 

息子も一緒に行くか聞いたら留守番をしているというので、2人で出かけた。

 

コロナ禍で、旦那のリモートワークが続き、息子が学校に行っている間に会話をすることは増えたけれど、旦那と2人で外を歩くことはあまりないのでなんか新鮮だった。

 

肩を並べて歩きながら、息子の話をした。

 

主に子育てでの悩み事が多かった。

 

今は特に困っていないけれど、将来的に、このままだと不安だなってことが結構あるんだよねっていうような話をした。

 

そうしたら、旦那は「なるほどね」とか「うん、そうか」と言っていた。

それは、例えば、ママ友や子育て経験のある人のようなピッタリと私の心に寄り添った共感の言葉でこそなかったけれど、否定もされなくて、嫌な感じはしなかった。

 

まだ起こっていないことに対して心配したり、不安を感じたりしているばかりではいけないとはわかっているけれど、信頼の方が大切なのはわかっているけれど、それでも、今ここにある気持ちは吐き出したかったんだ。

 

それを許してくれた旦那に感謝した。

頭ではわかっている正論で詰められなくて、ホッとした。

 

旦那が、ぽつりと話してくれたのは、息子に対するちょっとした不満だった。

自転車がせっかく乗れるようになったのに、怖がって乗らないうちに乗れなくなってしまったことが悲しいと話してくれた。

 

それに、かつて、自転車に乗れるようになって嬉しそうにしていた息子が、汗をかいて公園のベンチに座ってジュースを飲んだ後に、「もう一周したい!」と目を輝かせながら言っていた思い出が忘れられないと言っていた。

「死ぬ前に多分そのことを言うから、その時は、『その話は聞いた』って言わないで、『そうなんだね』って言ってね」

と言っていたので笑ったけれど、本当はグッときていたんだよ、私は。

 

「でも私の方が先に死ぬかもしれないよ」

「だけど女性の方が寿命が長いじゃない?」

そんな話を笑いながらしていたら、なんかふと、

「ひとりになったら寂しいな」

と思ったから言ったんだ。

そうしたら、

「寂しかったら、YouTubeとかやれば? だって90歳のおばあちゃんがすごい過激なゲームやって、人気YouTuberになっているんだよ! 好きな楽しいことすればいいよ!」

と笑って言ってきたので、なんか少し気が楽になった。

 

旦那と結婚してよかったし、これからもずっと一緒に居たいし、旦那には幸せを感じてほしいし、私は私で幸せに楽しく過ごしたいって思った。

 

家族3人で過ごす時間もいいけれど、息子と私、あるいは、旦那と私の時間も大切にしたい。

それに、旦那と息子の時間も大切にしてほしいと思った。

 

年々、子どもの成長やら、私たちの老化、いや、進化によって家族の形も変わっていく。

けれど、一番身近な人たちだからこそ、思いを伝える時間を持ち、大切に過ごしていきたいと改めて思った1日だった。