涙と笑顔のあいだ

HSC(ひといちばい敏感な子)高1ひとりっ子男子(2024年4月現在)の子育てを通し成長させてもらいながら、日常のモヤモヤの純度を上げるべく綴る50代ライターのブログ

映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』を観てきた!

映画を映画館で観ると、予告やチラシの効果で、また映画館に行きたくなる。

久しぶりにそのサイクルが私の生活に戻ってきた。

 

この秋も観たい映画がたくさんあるのだけど、今日は『人間失格』を観に行ってきた。

 

http://ningenshikkaku-movie.com/

 

小栗旬が主演で『人間失格』の映画をやると聞いた時、最初は小説の話だと思った。

前に、生田斗真が主演でやったから、今度は小栗旬なんだぁと思っていたら、小説ではなく太宰治の半生を描いたものだと知り、ますます興味が湧いた。

 

太宰治の小説は、『斜陽』や『人間失格』『走れメロス』などは読んだことはあるけれど、大好きという訳でもなく、かと言って嫌いでもない。

 

勝手に作品に対して「暗い」イメージを持っているけれど、太宰治自身がアンニュイなポーズで椅子に座っている感じが嫌いではなく、人として気になっていた。

 

最近、『中田敦彦YouTube大学』のエクストリーム文学で『人間失格』を取り上げられていたのを観て、もう一度、小説『人間失格』を読んでみようと思っていたので、映画も観たくなったのだ。

 

この動画もすごく面白かったので、ぜひたくさんの人に観てほしいなと、個人的に思っている。

リンクを貼っておきますね!

 


【文学】太宰治の遺作「人間失格」ストーリー前編


【文学】太宰治の遺作「人間失格」ストーリー後編

 

映画、すごく面白かった。

わー、コレ、人としてダメだわ。

そう思いながら、妙に魅力を感じた。

小栗旬がすごく役にはまっていた気がする。

しかし、私の中の太宰治はもう少しシュッとしてちゃんとしているイメージだったので、「えーこんな感じだったのか!」とがっかりともびっくりともなんとも表現できないモヤモヤした感じが今胸に残っている。

 

前の映画『人間失格』(小説の方)に出てきた生田斗真の演じた主人公と小栗旬が演じた太宰の雰囲気がカブるので、やはり、自伝的な小説だったのだなということだけは納得できた。

 

モヤモヤしながらも、もっと太宰治のことが知りたくなったのは、やはり魅力的に感じているのだろうか。

 

映画に出てきた同時代に生きた作家たち、坂口安吾とか三島由紀夫とかにも興味が湧いた。

一人ひとりというか、文豪たちの交友関係とかエピソードが知りたくなった。

 

ああ、そう言えば、私は小説の内容よりもむしろ、実在した文豪たちの方に興味が元々あったのだと思い出した。

これを機に、調べてみようかな。

 

最近思うのは、太宰治しかり、芥川龍之介しかり、文豪たちもそれぞれの時代を生きた人間であり、苦悩して作品を作っていたのだなということ。

雲の上の存在ではあるのだけど、それぞれが完璧な人物ではなく、それゆえに魅力的なのだと感じると、ほんの少し、近づけた気がするのだ。

 

そんな感覚がいい。

 

この映画も人間臭さが出ていてよかったと思う。

 

気になる方はぜひ!