涙と笑顔のあいだ

HSC(ひといちばい敏感な子)高1ひとりっ子男子(2024年4月現在)の子育てを通し成長させてもらいながら、日常のモヤモヤの純度を上げるべく綴る50代ライターのブログ

映画『しゃぼん玉』を観て

昨日から実質息子の春休みが始まった。

今日は旦那と野球を観に行くというのでお昼頃送り出したら、しばらくしてLINEがきた。

“立ち見席ですらすごく混んでいて何も見えないから帰るね”

“そうか。それは残念だったね”

“だから、一度帰るから、そのあとみんなで外食しよう”

“了解”

そして、さっき近所のお店で食事して帰ってきた。

そんな一日だった。

けれど、旦那と息子が出かけていた時に、パソコンでamazonプライムの映画を観たんだ。

今日はその感想を書こう。

 

映画『しゃぼん玉』

ストーリーは……

 

親の愛情を知らずに育ち、女性や老人だけを狙った通り魔や強盗傷害を繰り返してきた伊豆見翔人(林遣都)。
人を刺し、逃亡途中に迷い込んだ宮崎県の山深い椎葉村で怪我をした老婆スマ(市原悦子)を 助けたことがきっかけで、
彼女の家に寝泊まりするようになった。初めは金を盗んで逃げるつもりだったが、
伊豆見をスマの孫だと勘違いした村の人々に世話を焼かれ、
山仕事や祭りの準備を手伝わされるうちに、 伊豆見の荒んだ心に少しづつ変化が訪れた。
そして10年ぶりに村に帰ってきた美知(藤井美菜)との, 出会いから、自分が犯した罪を自覚し始める。
「今まで諦めていた人生をやり直したい」 
――決意を秘めた伊豆見は、どこへ向かうのか…。

 

公式サイトより引用

 

リアルタイムではなかったけれど、ドラマ『おっさんずラブ』を最近観て、林遣都さんが気になっていた。

市原悦子さんが今年の一月に亡くなったと聞いていたこともあり、二人が共演している映画『しゃぼん玉』を観てみたいなと思っていた。

 

やるべきことはたくさんあったんだけれど、ちょっと現実逃避もしたかったのでamazonプライムビデオの画面をスクロールしていたらこれを発見し、思わず再生ボタンを押したわけだ。

 

ストーリーにあるように、強盗傷害を繰り返してきた翔人が、老婆スマや街の人の温かさに触れて心に変化が生じてくるのだけれど、私は、そのことに安堵しながらも、今まで犯してきた罪を償わないことには本当の平穏が訪れないと思い、観ながら心が苦しくなっていた。

 

翔人の生い立ちが愛情に恵まれないものであったことは不幸なことだと思うが、それでもやっていはいけないことをやってしまったのだ。

だから、翔人が街に馴染んでいけば馴染んで行くほど苦しくなった。

 

公式のサイトが出しているストーリー以降の展開についてはぜひ観ていただきたいのだけれど、最後はグッときたとだけは書いておきたい。

 

愛情をかけて育てられることって本当に大事だと思う。

けれども、サイドストーリー的にスマの息子さんが出てくるのだけれど、息子さんは愛情を持って育てられても、金の無心をしたりするなど歪んで育ってしまったようで、そうこともあるんだと思うと切ない。

 

子育てって難しいな。

難しいけれど、やはり愛情を注いで育てていきたいな。

 

そんな感想を持った。

 

こうして書いてみると、私は誰目線で書いているのだろう?

完全にスマになりきっているわけではないものの、母親目線なのかもしれない。

 

人は不完全であるが、いつからでもやり直せる……そんな思いもした。

 

だけど、あーよかったと思い切れないのは、強盗傷害の被害者の方々がたくさんいることがやはり引っかかるからかもしれない。

 

映画を観た時の心の揺れは、その映画ごとに違うけれど、今回は観ているときはそんなに揺れた感じがしなかったけれど、観終わってしばらくした今も揺れが残っている。

それは、割り切れない人間の人にあまり言いたくない部分が描かれているからかもしれない。