時々息子が
息子自身が小さかった時のビデオを見たがります
生まれてから4歳くらいまではよく撮っていましたが
最近はめっきり撮らなくなりました
息子のお気に入りは歩き出した頃から幼稚園の年少くらいまで
動きがあって少ししゃべるくらいの過去の自分
面白いのが、例えば、ビデオの中で
「幼稚園は楽しかったですか?」
「おにいさんおねえさんは優しかった?」
と私がインタビューっぽく語りかけ、それに
「うん」
とうなずく幼い息子を見て
現在の息子が
「本当はいっさい楽しくなかったんだよ。」
「なんて言っていいかわからなかったから
適当に『うん』って言っているんだよ。」
と解説をするのです
最初聞いた時は
えーっって思って少しショックだったのですが
いくつかのシーンで同じようなことがあって
なんだか笑えてきました
それと同時にこっちとしては息子の気持ちに寄り添ってきたつもりだったけれど
無意識に誘導していたというか
本当の気持ちはわかっていなかったかもしれないなぁと思いました
そうは言っても
もしその当時に戻ったとしても
どうしていいかわからないですが…
それともうひとつ気づいたことがあります
ビデオの中の私の声がとても優しいことです
声のトーンも高いし、語りかけに愛を感じます
それに比べて現在は…
イライラすることが多く
声のトーンも低くなり
語りかけに圧があるようにも思えます
記憶では数年前も今も同じように悩んでいたと思うのですが
いったい何が違うんでしょうね
何だろう?って考えてみました
おそらく…
「こうなってほしい」って気持ちが大きくなっているんだろうと思います
《期待》があって周りと比べたり…
私が思っているように動いてくれない苛立ち
それはある程度仕方のないことかもしれないし
息子が成長している証のようなものかもしれないけれど…
なんだかんだ言って
小さい時のビデオを一緒にみて
「かわいいね~」って言って笑いあったり
「この時のお母さんすごく優しいねぇ」って言ってみたり…
そう言える今の関係性は悪くないと思います
立ち止まって考えることのできたことに感謝し
「私の今の口調きつくないかな?」ってもし気づけた時にはちょっと気をつけようと思います
そしてある程度の《期待》を持つことは仕方がないとして
私と息子は別の人格であることを意識し
サポートできるように
変わっていきたいと思います