今日の午後、私の住む地域は、どしゃぶりでした
風もとても強く、一時は、まるで、台風のようでした。
それでも、息子をスイミングスクールに連れて行かないといけなかったので、レインコートを着て、長靴を履いて、その嵐の中を歩きました。
今日は、スイミングスクールの、2ヶ月に一度のテストの日だったのですが、息子の手応え的には、合格は無理そうでしたし、仲良くなった数少ないお友だちは合格しそうだったので、心が折れそうになっていました。
「辞めたい……」
聞きなれたはずの言葉に、今日は、いつになく私はイラつきました。
そう言いながらも頑張っている息子の「頑張らないといけないのはわかっているけれど、それでも、弱音を吐きたい」という裏の感情をわかってるはずなのに、私は、「辞めちまえ!」と言いたくなりました。
私がそう言って、辞めてしまったら、きっと後悔する、私が……。
主体が私になっていることをよくないと思い、今度はそれに、私が落ち込みました。
息子の人生だけれど、スイミングだけは、せっかくここまで頑張ったんだから、辞めないでほしい……。
「辞めちまえ」を飲み込んで、不機嫌な者同士なんとか嵐の中、家を出ました。
すると、想像以上の雨と風でした。
さしていた傘も風で飛ばされそうになって、傘を閉じ、レインコートのフードを被り、歩きづつけました。
「気をつけて!」
「風が強いから、お母さんの後ろに回って!」
「ユウ! 大丈夫か?」
「キャー!!!」
まるで、冒険隊の隊長のように、大騒ぎする私を見て、息子は、すごく楽しそうでした。
レインコートを着ているにもかかわらず、ずぶぬれになりましたが、息子の気持ちはいつのまにか上昇し、ロッカーの入り口で
「頑張ってくるね!」
と言いました。
結果は、途中で立ってしまって、不合格でしたが、コーチには
「うまいから、途中で立たないで!」
と言われたそうです。
うまいんだ!
ちょっと嬉しかったです!
「もう少しだね。今度は合格できるよ、きっと」
私がそう言うと、少し、嬉しそうに笑いました。
帰りは、行きが嘘のように、雨が上がり、空を見上げると、雲がいつもより何倍も早く、流れていました。
「動画を撮って、お父さんに送ろうよ」
息子にそう言われて、少し面倒だったけれど、撮影しました。
子育てにおいて、「結果だけ見ないで、プロセスを見よう」とよく言われるけれど、それは、言うほど容易ではないです。
イライラや期待やガッカリや立ち直りを繰り返します。
なかなか教科書通りにいかないけれど、それでも、きっと、息子も私も少しずつ、成長しているんだと信じたいです!