涙と笑顔のあいだ

HSC(ひといちばい敏感な子)高1ひとりっ子男子(2024年4月現在)の子育てを通し成長させてもらいながら、日常のモヤモヤの純度を上げるべく綴る50代ライターのブログ

妖怪メダルを買い求めて行列を作った日々【後編】

【前編】からのつづき



「結論から言うと、整理券もらえなかった!」

「・・・」

「俺の目の前で、整理券終った。」

「えー、うそー。どうして?

80番目って言ってたよね。どうして??」

「あれから、

どんどん間に人が入って、人数が増えた。」

「そんなー」

「とりあえず、ここにいても仕方ないので帰るね。」



あまりのショックで呆然としました。



帰ってきた旦那に話を聞くと、

目の前で、

整理券がなくなると、

旦那の後ろの人の何人かが、

店員に

「どういうことだ!

割り込みを許すのか!」

など言って食って掛かってたのを、

旦那が仲裁し、

謝る二人の店員のうちの一人に、

「早く後ろに並んでる人たちに、

整理券が終わったことを説明に行ってください!」

って指示までしたらしい。



本当は、怒ってもいいはずの旦那が、

なぜ、そんな対応ができたのか?


その時はわかりませんでした。


なぜ怒らないの?

なぜそんなに人がいいの?

って。



私は、形ばかり

「ありがとう」といったものの、

本当は、

寝込みたいはずの旦那を差し置いて、

私が寝込んでしまいました(^_^;)


ひどい妻です(+_+)



その日の午後、

少ない在庫を抽選で売るお店が

あると知り、行きましたが、

見事に外れ、

徹夜してない友達が、手に入れたことも、

私をさらに落ち込ませました。



少し冷静になり、

改めて、

夜中から並んでくれたことに対し感謝し、

また、あまりのショックに、

旦那より落ち込んでしまったことをわびました。



そして、

どうして怒らなかったのか、

聞いてみました。


すると、

並んでいる間、

人間の業っていうか、

欲深さの嫌な空気感がつらかった。


それでも、

やっぱり自分も欲しかったから

(家で待ってる私たちがいるから)

並んでいたけど、

目の前で、整理券がなくなったとき、

ショックはショックだったけど、

むしろそれでよかったかもって思った。



なぜかというと、

もし、手に入っていたら、

わーい買えてよかったで

終わっていたと思う。


でも、

買えなかったから、

割り込まれて悲しむ人の気持ちもわかったし、

いろいろ考えさせられたから、

よかったんだよ。

って。



びっくりしました!!!


そして、

いつの間にか、

自分が、

我先にっていう人間に、

自分が嫌うタイプの人間に

なってしまったように思え

恐くなり悲しくなりました。



それでも、

欲しかったので、

1週間後、

他のお店で抽選で販売すると聞き、

応募すると運よく当たりましたが・・・



あの後、

だいぶ供給量が増えて、

妖怪ウォッチの人気も

少し落ち着いて、

もうメダルを求めて並ぶことは

なくなりましたが、

人は、

自分だけは、

だまされないとか、

熱中するはずはないと思っていても、

いつの間にか

そんなことになってしまうこともあるんだなって

思いました。



そして、つい最近、

旦那に、

当時の話をして、

改めて、

わび、

あの時の言葉は、

本当にすごかったと言ったら、


ショックだったから、

ちょっと強がっていたかもと聞いて、

なぜか少しホッとしました(*^。^*)