涙と笑顔のあいだ

HSC(ひといちばい敏感な子)高1ひとりっ子男子(2024年4月現在)の子育てを通し成長させてもらいながら、日常のモヤモヤの純度を上げるべく綴る50代ライターのブログ

雨の中、一緒に、歩きながら……

今日の午後、私の住む地域は、どしゃぶりでした雨

風もとても強く、一時は、まるで、台風のようでした。

 

それでも、息子をスイミングスクールに連れて行かないといけなかったので、レインコートを着て、長靴を履いて、その嵐の中を歩きました。

 

今日は、スイミングスクールの、2ヶ月に一度のテストの日だったのですが、息子の手応え的には、合格は無理そうでしたし、仲良くなった数少ないお友だちは合格しそうだったので、心が折れそうになっていました。

 

「辞めたい……」

 

聞きなれたはずの言葉に、今日は、いつになく私はイラつきました。

そう言いながらも頑張っている息子の「頑張らないといけないのはわかっているけれど、それでも、弱音を吐きたい」という裏の感情をわかってるはずなのに、私は、「辞めちまえ!」と言いたくなりました。

 

私がそう言って、辞めてしまったら、きっと後悔する、私が……。

 

主体が私になっていることをよくないと思い、今度はそれに、私が落ち込みました。

 

息子の人生だけれど、スイミングだけは、せっかくここまで頑張ったんだから、辞めないでほしい……。

 

「辞めちまえ」を飲み込んで、不機嫌な者同士なんとか嵐の中、家を出ました。

 

すると、想像以上の雨と風でした。

 

さしていた傘も風で飛ばされそうになって、傘を閉じ、レインコートのフードを被り、歩きづつけました。

「気をつけて!」

「風が強いから、お母さんの後ろに回って!」

「ユウ! 大丈夫か?」

「キャー!!!」

まるで、冒険隊の隊長のように、大騒ぎする私を見て、息子は、すごく楽しそうでした。

 

レインコートを着ているにもかかわらず、ずぶぬれになりましたが、息子の気持ちはいつのまにか上昇し、ロッカーの入り口で

「頑張ってくるね!」

と言いました。

 

結果は、途中で立ってしまって、不合格でしたが、コーチには

「うまいから、途中で立たないで!」

と言われたそうです。

 

うまいんだ!

ちょっと嬉しかったです!

 

「もう少しだね。今度は合格できるよ、きっと」

私がそう言うと、少し、嬉しそうに笑いました。

 

帰りは、行きが嘘のように、雨が上がり、空を見上げると、雲がいつもより何倍も早く、流れていました。

「動画を撮って、お父さんに送ろうよ」

息子にそう言われて、少し面倒だったけれど、撮影しました。

 

子育てにおいて、「結果だけ見ないで、プロセスを見よう」とよく言われるけれど、それは、言うほど容易ではないです。

イライラや期待やガッカリや立ち直りを繰り返します。

なかなか教科書通りにいかないけれど、それでも、きっと、息子も私も少しずつ、成長しているんだと信じたいです!