涙と笑顔のあいだ

HSC(ひといちばい敏感な子)高1ひとりっ子男子(2024年4月現在)の子育てを通し成長させてもらいながら、日常のモヤモヤの純度を上げるべく綴る50代ライターのブログ

義父の9回目の命日のお墓参り

今日は旦那の実家へ行った。

仏壇にお線香をあげてから、義兄の自動車で回転寿司に移動し昼食を取った後、義父のお墓参りに行った。

 

義父の命日から数日過ぎてしまったけれど、一番近い週末だったので今日になった。

空は晴れていて、いつもよりは暖かかった。

 

義父は今から9年前に亡くなった。息子が1歳2ヶ月の時だった。

 

それから命日とお盆と春と秋のお彼岸に毎年お墓参りをしているので、数えてみるともう35回以上はお墓参りをしていることになる。

 

まだ息子が歩けないときは、おんぶをしながらお墓参りをしていたなと、ふと思い出した。

主に私は花立を洗い仏花をセットする役目だけれど、場合によって墓石を磨いたり、お線香に火をつけたりもする。

 

お墓参りは、義母、義兄、旦那、息子、私の5人で行くことが多いけれど、掃除などをするのは、義兄、旦那、私の3人で、義母と息子はあまりしない。

義母は体調があまり良くないと言い、近くのベンチに座っている。

義兄と旦那は何も言わないので、私から作業を振ることもできず、まあいいかなと思っている。

息子は、時々本人にやる気がある時には手伝ってくれるが、いつもというわけではない。

しかし、今日は、今までで一番積極的に墓石磨きをしていた。

 

息子も大きくなったなーと思い、私は、仏花の準備をしてからしばらくその様子を眺めていた。

 

思い返せば、義父が亡くなる1年くらい前から亡くなった直後は、空気感がピリピリしていて、義実家に行くことが本当につらかった。

小さな息子を連れて積極的には病院に見舞いに行きたくなくてそれを渋っていた私に対して、義父に息子を会わせたい義兄があまりよく思っていないことはわかっていた。

亡くなった直後にも、息子を連れてすぐには駆けつけず、まずは旦那に動いてもらったことも面白くなかったのだと感じた。

でも、私にも事情があったのだ。

体調もあまり良くない1歳児を連れての移動はなかなか難しかったのだ。

 

ああ、あの時の空気感からすると、時間はかかったけれど、随分と和んだ空気になった。

本当によかったと思う。

 

それぞれの大切なものを守りたいという意思がぶつかって、本当につらかった。

立場が弱いので、一応謝りながら過ごしていたけれど、ストレスがマックスになり、体がボロボロになった。

全身にボツボツができたり歯茎の付け根にに口内炎ができたりもしたんだった。

 

けれど、少しずつ時間をかけて歩み寄り、普通に話したり笑い合ったりする仲になれたことに安堵する。

 

もちろん、まだ私や私たち家族に対して不満はあると思うし、私たちにも「こうしてもらえたらいいな」ということはあるけれど、とりあえずはよかったと思う。

 

身内にも、墓参りを35回以上している人はいなくて、本当にご縁だなと思う。

幸い、今自分の両親は健在だけれど、もしも亡くなったらそれくらい行くのかな? 未知なのでわからないけれど……。

 

毎月のように、義実家に行って食事をすること、年に4回お墓参りをすること、やはり、顔を合わせて膝を交えて話をするということはとても大切だし、時間をかけて関係を修復するってことも大事だなと思う。

 

せっかく縁が合って、義理とはいえ家族になった人たちだから、できるだけいい時間を過ごせていけたらいいなと思っている。