今週末、息子のお友だちにうちに来てもらうことになっているのだけど、部屋はあまり片づいていない。
わりと毎日忙しいし、片づけも得意じゃないから、前日に掃除機だけかければいいかと思っていたら
「いつ片づけるの? 週末、ユウの友だちが遊びに来るんでしょ?」
と旦那に言われた。
「あ……うん……」
「全部は片づけなくても、ここと、ここくらい片づけないとまずくない?」
息子の机の上と、息子の洋服かけの前の、山をさしてそう言った。
「うん……だね」
気が進まないけれど、確かにさすがにこれはやらないとな! とまでは思った。
でも、なかなかやる気にならない。
とりあえず今朝
「今日こそは、机の片づけしよう!」
と、息子に声だけはかけておいた。
夕方になってもあまりやる気にならず、他のことをしていたら、息子に
「そろそろ片づけよう!」
と言われた。
「あ。そだね」
息子に声をかけておいてよかった思いながらも、やはり面倒だなと思った。
埃のかぶった書類たちをとりあえず別のテーブルに移し、息子には、机の上に乗ったものの「いる、いらない」の選別をしてもらった。
私は、何月号とかそう言った並べやすいものから手につけた。
ああ、片づけが苦手だな。時間もかかるしな。
そう思いながら
「はー」
と言ったり、遠い目をしていた。そして、
「ああ、お母さん、どうしても片づけ苦手だな。お父さんに怒られちゃうかな」
つい、そんなことを言ったら、息子が
「大丈夫だよ。お父さんは、愛の人だから」
なんていうものだから驚いた。
「え? そうかな? お父さんに愛されているから大丈夫ってこと?」
「多分ね」
そんな風に、息子に言われるなんて思わなかった。
でもなんだか救われた。
もしも、この出来事から、「完璧でなくても、愛されるんだ」って、思ってくれたら、私の片づけベタも意味があるかな? なんて思いながら、2時間くらい片づけた。
やはり、片づくと気持ちはいい。
明日も仕事だけれど、帰って来たら、もう一つの山に着手してみようと思う。