涙と笑顔のあいだ

HSC(ひといちばい敏感な子)高1ひとりっ子男子(2024年4月現在)の子育てを通し成長させてもらいながら、日常のモヤモヤの純度を上げるべく綴る50代ライターのブログ

悩み相談の回答に迷った夜

昨夜、寝しなに、息子が

「悩みがあるんだ」
と、目をつぶりながら言った。
「そっか。よかったら、話聞くよ」
と、言って、話し出したそれは、友だちに言われた言葉だったり、態度だったりした。

断片的な情報しかなく、状況がはっきりわからなかった。
だから、つい、詳細を知りたくなり、尋問みたいになってしまった。

よくよく聞くと、チーム対抗のボールを使ったゲームをやったらしく、ボールをゴールに入れる邪魔をすべきが、うまく、邪魔ができない息子を、女の子が、
「もう! ちゃんとやって!」
と怒ったらしい、ということがわかった。
頑張ってるのにできない自分と、苛立ちをぶつけてくる女の子、その両方が嫌になったようだった。

うまい言葉が見つからず、
「人には、苦手なものもあるからさ、大丈夫だよ」
と、ぼんやりした言葉しか言えなかった。
横で聞いていた旦那に助け舟を求めると
「そういう人は無視していいんだよ」
と、言うものだから、それには、ちょっとびっくりした。
その女の子のために、学校に行ってるわけじゃないから、と、補足していた。

正直、答えは、わからなかった。

ただ、私の胸がチクリとしたのは、多分、小学生の時、私自身は、どちらかというと、その女の子のスタンスだった気がするからだと思う。

自分がある程度、なんでもできちゃう方だったから、「できない」のは、やる気がないからだと思っていた気がする。

「本気でやれば、できるのに、男子はやってくれない!」
と、プリプリしていたのが思い出される。

いろんな人がいるんだよ。
みんな違ってみんないいんだよ。
と、その頃の私に言ってやりたい……。

無視という言葉に、反応してしまったけれど、とりあえず、気にしないで大丈夫だよ、という意味に取り、様子を見ようと思う。

多分、旦那の方が、息子みたいに悔しい思いをしてきたんだろうな……。

納得できたか、できないかは、定かではないけれど
「おやすみ。お母さん、大好きだよ」
と、言ってくれた息子に
「お母さんも、大好きだよ。ずっと、応援しているよ」
と、言ったら、目をつぶったまま、頷いて、しばらくして、寝息を立てて、眠りについた。