涙と笑顔のあいだ

HSC(ひといちばい敏感な子)中1ひとりっ子男子の子育てを通し成長させてもらいながら、日常のモヤモヤの純度を上げるべく綴る40代主婦のブログ

仲の良かった友だちの中の「あまり好きでない点」が大きな面になってしまったら

小5の息子は、小1から小3まで、話ができる友だちがほとんどいなくて休み時間も一人で過ごすことが多かった。

 

そんな時に仲良くなれた子(Aくん)が居て、Aくんと一緒にいたBくんとも喋るようになった。

 

Bくんは人の話はあまり聞かずにずっとしゃべっているタイプ。

「そんなことも知らないの?」発言も目立つので同級生からあまり好かれていない様子ではあった。

 

だけど、息子はその当時は、Bくんのその辺りについてはあまり気になっていなかったようで、結構好きな感じだった。

 

今年の4月にクラス替えでAくんとは別れて、Bくんとは一緒のままだった。

付き合いが長くなったこと、親しくなりすぎたこともあってか、息子もBくんの中にあまり好きでない点を面に感じるようになったようだ。

息子が話しているのに、話を聞かずに自分の話をし始めるところや、自慢が多いところなどがイライラするらしい。

よくよく聞いてみると、前のクラスの時は、Bくんの相手をする人が数人いて、対応が分散していたみたいなので、まだ許容範囲だったのだけど、今は、自分にばかりくるのでしんどいらしい。

それでも、一応息子はBくんの話を聞こうとするので、ロックオンされていて、ストレスが溜まってきているようなのだ。

 

「あいつのこと無視していいって」

女の子の友だちが息子にそう言ったと聞いて、私は「無視」という言葉に反応して、

「無視は良くないよ」

と言った。

今朝のことだ。

すると、息子がガックリと肩を落とした。

絶望してつらそうだったので話を聞いてみると、上記の様子がわかり、息子のストレスが相当溜まっていると知った。

だからと言って、いきなり無視してしまったら、Bくんはショックだと思うし、良くないと思った。

しかし、ただ息子に我慢を強いるのも良くない気がした。

 

朝の忙しい時間だったので

「先生に相談してみたら?」

と言ってみた。

「お母さんもどうしていいか考えてみるよ。人は一人ひとり違うから、Bくんが間違っているとか悪いわけではない。ただ、その人に振り回されて君が我慢しなければいけないわけでもない。お母さんは、君の気持ちがとても大切。だけど、Bくんの気持ちもちゃんと考えたい。その方法を探ってみたいと思う」

とも言った。

取り急ぎ

「『そんなことも知らないの?』って言われたら悲しい気持ちになるから言わないで、って言うのは?」

そう言ってみたけれど、息子は、

「本人に言いにくいから、先生に相談してみる」

と言っていた。

「今日じゃなっくてもいいかな?」

「うん。いいと思うよ。それに。君はBくんの保護者じゃないのだから、全部受け止めなければいけないわけではないんだよ」

そう言ったら

「今は保護者と化している」

と言って笑っていた。

 

息子の話しか聞いていないから、状況がどうなのか正直わからない。

Bくんばかりが悪いわけではないとは思う。

 

それでも私なりに考えてみる。

「みんな仲良くしましょう」

と言われて小学生時代を育ってきた私が、息子にアドバイスすることは結構難しい。

「みんな仲良くしましょう」は理想ではあるけれど、現実的には難しいのが今はわかってしまっているから。

それを実現するには、誰かが我慢しなければ成り立たないから。

 

息子の中で「Bくんのことを好きな割合」よりも「嫌いの割合」が多くなってきたということを認めてあげなければならないのだけれど、それが「いじめ」に繋がってしまうのではないかということを懸念している私は、しっかりと息子の今の思いを認めてあげることができていないのだと思う。

好きなところ、素敵なところ探しをするようにどうしても勧めてしまう。

だけど仮に、好きなところ、素敵なところを探せたとしても、四六時中、もうあまり好きではない、むしろ、嫌いな気持ちの方が強い友だちと一緒にいなさいというのも違うんだろうな。

 

難しいな。

難しい。

大人だったら、仲の良かった友だちの中の「あまり好きでない点」が大きな面になってしまったら、適度に距離を取って、相手にわからないように他の人と交流もできるだろうけれど、狭い教室の中での交流関係の変化は難しいね。

誰も傷つかないように、って難しいね。

 

私自身がまだ持てていない「嫌われる勇気」っていうものが必要になるのだろうか。

 

「お母さんもどうしたらいいか考えてみる」と言ったものの、答えが見つからないよ。

 

息子がどうしたいのか、が、一番大切であることを忘れずに、もう一度考えてみようと思う。