涙と笑顔のあいだ

HSC(ひといちばい敏感な子)高1ひとりっ子男子(2024年4月現在)の子育てを通し成長させてもらいながら、日常のモヤモヤの純度を上げるべく綴る50代ライターのブログ

“いのちの使いかた”を読んで

2週間ほど前に、

“いかに生きるべきか・・・”

という記事を書き、

その中でも触れた

“いのちの使いかた”

日野原重明

小学館

ISBN978-4-09-388262-0

を読んだので感想を書きます本

 

 

 

 

著者の日野原重明さんは

ご存知の方も多いと思いますが、

現在104歳の現役医師で、

様々な医療施設の理事長や

名誉院長なども兼任されている方です。

 

本もたくさんお書きになられ、

2001年に出版された

“生きかた上手”は120万部以上売れたそうなので

読まれた方も多いかもしれません。

 

私は、今回、題名に惹かれて

この“いのちの使いかた”を読みました。

 

図書館で借りて読んだので、

マーカーは使えず

気になる部分に付箋をつけたのですが、

付箋だらけになってしまいましたあせる

 

冒頭に

《人生を変える希望のメッセージをあなたへ》

がありました。

 

そこには、10のメッセージがありましたが、

私は、

 

―人生に何を期待できるかではなく、

人生から自分が何を期待されているかを考える。

つまり、これまで人生から受け取ってきた

たくさんのものを考えれば、

求めるばかりでなく、

自分のいのちを使って、

だれかのためにその恩恵を返すことがあっても

いいはずです。

 

ーやろうと思うだけではやらないことと同じです。

行動こそが勝負です。

 

ー人は未知の分野に挑戦すると、

これまで使われていなかった遺伝子が目を覚まして、

活動し始めます。

 

ー“創める”ことは年齢にいのちという水を注ぐことです。

 

が特に心に残りました。

 

その他、

 

都合が悪ければ変えられたり

キャンセルしたりできる

だたのアポイントメント(予約)ではなく、

ぜひ勇気を持って

本当にしたいことを

5年後、10年後の目標に掲げ、

取り消しのできない

コミットメント(契り)として手帳に記し、

その誓いを守るために、

自分のいのちを使って挑戦していってほしい。

 

という言葉も衝撃的でした!

 

そして、

日野原重明さんのお父さんからの教え

『“3つのV”をいつも胸に持つように』

が書いてありました。

 

“3つのV”とは

①ヴィジョン(Vision)

②ヴェンチャー(Venture)

③ヴィクトリー(Victory)

 

将来を見据えて夢を持ちなさい。

その夢は見るだけで終わらせてはいけない。

困難があっても勇気を持って行動する

ヴェンチャー精神で取り組むこと。

そうすればその先には

勝利のヴィクトリーが実現される。

 

そして、その教えはジョン万次郎によって

体現されているとあり、

日野原重明さんは、

ジョン万次郎のホームステイ先を

友好記念館にするプロジェクトを

遂行した話もワクワクしながら

読みました。

 

毎年ひとつ、新しいことを創める

という話で、

100歳からFacebookを始めたこと。

 

10歳の子ども達に

『いのちの授業』をやっていること。

 

その他にも心にしみる話がいっぱいありましたおねがい

 

日野原重明さんが、

目一杯いのちを使って

楽しみながら、

人のためにもなることを

たくさんやっておられるのを知り、

私も頑張らなければと思ったと同時に、

もし仮に、病気になってしまったり、

老いて動けなくなったときにも

いのちを輝かせることはできるんだ

という希望を感じ

勇気をもらえましたひらめき電球

 

またくりかえし読んでみたいと思います本

 

本の最後に

上智大学の二代目学長で、

聖イグナチオ教会の主任司祭を務めた

ヘルマン・ホイヴェルス神父(1890~1977)が、

『人生の秋に』という随筆集の中で

紹介している

南ドイツの友人から贈られたという詩が

引用されていました。

 

私も引用させていただきます・・・

 

最上のわざ

 

この世の最上のわざは何?

楽しい心で年をとり、

働きたいけれども休み、

しゃべりたいけれども黙り、

失望しそうなときに希望し、

従順に、平静に、おのれの十字架をになう。

 

若者が元気いっぱいで神の道を歩むのを見ても、ねたまず、

人のために働くよりも、

謙虚に人の世話になり、

弱って、もはや人のために役だたずとも、

親切で柔和であること。

 

老いの重荷は神の賜物。

古びた心に、これで最後のみがきをかける。

まことのふるさとへ行くために。

おのれをこの世につなぐくさりを少しずつはずしていくのは、

真にえらい仕事。

こうして何もできなくなれば、

それを謙虚に承諾するのだ。

 

神は最後にいちばんよい仕事を残してくださる。

それは祈りだ。

手は何もできない。

けれども最後まで合掌できる。

愛するすべての人のうえに、神の恵みを求めるために。

 

すべてをなし終えたら、

臨終の床に神の声をきくだろう。

「来よ。わが友よ、われなんじを見捨てじ」と。