最近は、Netflixで、海外ドラマを観るようにしているけれど、久しぶりにTSUTAYAに行って、DVDを借りてきた。
それは、前から気になっていた『6才のボクが、大人になるまで。』
2014年のアメリカ映画だ。
知っている人も多いかもしれないけれど、これは、主人公の6才の少年が18才になるまでの12年間の成長物語だ。
そして、すごいのは、本当に12年をかけて、断続的に撮影されたものなのだ。
つまり、物語の俳優がすべて本当に年を重ねている。
物語は淀みなく進むので、次のシーンでは1~2年後の成長した少年が出てきて、ほんの少し違和感を感じつつも、親戚の子が成長したなと思う感じで、「時は続いている」という印象を持った。
両親が離婚したり、再婚したりしながらも、愛情を持って育てられていると感じたり、それでも、決して順風満帆ではない中、言葉にはできない複雑な思いをその表情から感じて、余韻の残る映画だった。
私は誰目線でこの映画を観たのだろうと後で思い返すと、あくまでも第三者だったり、時には、母親目線になったり、主人公目線になったりした。
時に退屈に感じながらも、それこそが日常という気もした。
少しずつ変化すると、その変化する前の姿は、なぜか忘れてしまう。
考えてみると、我が子のこともずっと毎日見ているのに、少し前の写真もを見ると、今より確実に幼い。
赤ちゃんの頃の顔も別人だ。
目の前のそれは、同じように見えて、同じではない。
時は続いているんだ。
そのことは、嬉しいことであると同時に、なんだか無性に寂しいことのようにも思った。
物語の終盤で、母親と共に、私も涙を流し、主人公と共に、希望を持った。
いいことも、そうでないことも、時と共に過ぎ去っていく。
だからこそ、今を大切にしたい。そう、思った。