仕事を辞めてから今日で約半月。
辞めたら、暇になると思いきや、全くならない。
書籍づくりの手伝いをしているから! というのが、一番大きな理由だと思うけれど、隙間時間があると、何かを詰め込んでしまうところがあるから、多分、これからもなかなか暇にならないと思う。
暇にならないから、家の掃除も、丸くするだけ。
ああ、時間があったら掃除するのに……と働いていた時に思っていたはずなのに、掃除の仕方は変わらない。
やはり、それは、意識の問題かな。
今日も、本当は、書籍づくりの作業をしたかったけれど、どうしてもやる必要があるPTAの会計の作業に、取り掛かった。
本当は、同じ役の仲間と一緒に作業をしたかったのだけれど、なかなか時間が合わなかったので、先に、私が1人でやり、それをチェックしてもらう形にした。
そのため、ひとりでPTA室に行って、作業をした。
作業をしながら、ああ、私はここにひとりで来ることはあまりないなと感じた。
自宅にひとりでいる時間には、あんまり寂しいと感じたことはないけれど、PTA室にひとりはなんだか寂しかった。
つい、「えーと、本部活動費の予算は〇〇円で、実際に使った金額も〇〇円だから、OKと……」とか、ひとり言を言ってしまっていた。
そのうち、印鑑をもらいたい他の役員の人との待ち合わせ時間になって、見慣れた顔をみるや否や、嬉しくなって、たくさん話しかけてしまった。
自分は、あまり、寂しがりやではないと思っていたけれど、実は、寂しがりやなんじゃないかと感じて、ちょっと恥ずかしくなった。
とはいえ、ひとり行動も、ひとりの時間も大好きだ。
人は、いろんな顔を持っているんだよな。
「一通り作業が終わったよ」
そう連絡して、仕事から帰ってきて自宅にいるという同じ役の仲間の家に、資料を届けに行った。
そして、玄関先で、また15分くらいおしゃべりしてしまった。
ひとりの時間も、仲間との時間も、どっちも好き。
家に帰って、遅めの昼ごはんを食べてから、書籍づくりの作業に入った。
息子が学校から帰ってきて、息子の友だちがワラワラとやってきて、家がにぎやかになった。
そう言えば、ひとりっ子で、大人しいタイプの息子は、ひとりの時間が好きだと思っていたけれど、最近は、友だちを家によく呼ぶ。
そして、誰よりも、楽しそうに笑っている。
ああ、息子も、ひとりの時間も、仲間との時間も、どっちも好きなんだな。