涙と笑顔のあいだ

HSC(ひといちばい敏感な子)中1ひとりっ子男子の子育てを通し成長させてもらいながら、日常のモヤモヤの純度を上げるべく綴る40代主婦のブログ

息子が、幼稚園よりも、小学校の方が好きな理由

今日、息子を、歯医者に連れて行きながら、ちょっと気になっていたことを聞いてみた。

 

「幼稚園と小学校だとさ、小学校の方が好きだって言ってたじゃない? それってなんでなんだろう? って思っていたから、ちょっと、質問しながら分析してもいい?」

 

母である私からの、唐突で謎の質問に、息子は慣れているので、真顔で「うん」と言ってくれた。

 

「お母さんが思うに、ユウは、幼稚園の自由過ぎる感じが嫌なんだと思ったんだけど……」

「うん、その通り。自由に遊べって言われても、よくわかんないし、とりあえず、みんなと鬼ごっこしてみても、俺足遅いからつまんないし、それだからか知らないけど、『鬼ごっこしないで絵を描いたら』って先生に言われたんだけど、それがすごく嫌だった」

「そうなんだ。でも、絵は嫌いじゃないよね?」

「小学校の図工は好きだけど、幼稚園はなんか嫌だった」

「そっか。もしかして、幼稚園は「何描いてもいいよ」って言われるけど、小学校は、ある程度テーマがあって、これを使ったらこんな感じになるよって説明を受けたりするから安心できるのかな?」

「そうなんだよ。ある程度決めてくれた方が、アイデアが生まれるんだ。自由になんでもいいって言われると、逆に、何も浮かばないし、どうしていいかわからない」

「ああ、なんかわかるな、それ。でも、かといって、絶対にこれをしないとダメだよっていうのは嫌なんだよね?」

「そう。そうなんだよ」

 

最近、HSC(ひといちばい敏感な子)の書籍づくりに参加していて、感じたことがある。

 

HSCの多くの子が、学校で、やりたくないことをやらされるのが好きでない、と思っていて、自由にやりたいんだと思っているようだ。

 

もちろん、息子も、やりたくないことをやらされるのは好きではないのだけれど、幼稚園よりも小学校の方が、ある程度、やるべきことが決まっているのでむしろ安心すると言うのだ。

幼稚園の方が、臨機応変というか、何をやるのか毎日わからないし、不安だったようなのだ。

だからといって、息子が苦手な「避難訓練」があると、知らせてしまった日には、お弁当が喉を通らないくらい泣き続けていたけれど……。

 

もちろん、学校でも、今日何をやるのかわからないという日や、やるはずのことを突然変更されると、ダメージを受けてしまう。

だけど、その時は、先生に聞いてみるというような自分なりの対処法が見つかって、ハプニングにもほんの少しずつだけれど、対応できるようになってきているようだ。

 

つらい気持ちを受け止めることと、泣きながらも頑張ろうとする気持ちを応援することと、本当にそのさじ加減が難しく、未だに、手探りな毎日だ。

 

来年度は、高学年になって、今よりも、どうしても、全体的に厳しい指導を受けることになると思う。

連帯責任とか、全員大声で叱られるとか、息子は大丈夫だろうか?

心配でないと言っては嘘になるけれど、起きていないことを不安に思っても仕方ないから、もしも、そういった場合が実際に起こって、息子が気持ちを伝えてきた時には、その気持ちを受け止めて、その時、息子にとっていいと思うことをするしかないな。

 

小学校が合わない、好きじゃないって気持ちもOKであると同時に、今、小学校が楽しい、好きという気持ちも同じくOKなんだよな。

 

人それぞれ。

 

とにかく、私は、これからもずっと、息子の味方でいようと思う。