私は、やっぱり、小説よりも、実用書の方が好きです。
小説家になりたい……そう言いながら、小説をあまり読まないのは致命的だと思うから、この事実を否定していたかったけれど、やはり、どうしても、手に取ってしまうのは、実用書なんです。
しかも、例えば、料理とか美容とかの女性的な本ではなくて、生き方のような教養系か、ビジネス寄りの本を読むことが多いのです。
なんだかワクワクするんです。
私は、途中、4年間は小学生の答案の添削の内職はしたものの、約10年間は、ほぼ専業主婦でビジネスとは無縁でした。
だから、ビジネス書が気になっては、立ち読みし、しかし、ああ、今の私には関係ないかと、本箱に戻していました。
そんな中、昨年の夏から、パートではありながらも、事務の仕事をするようになったので、ビジネスに携わる端くれとして、本屋に行くと、堂々と、ビジネスの棚の前に立つことができ、本当に嬉しいのです。
私は、今、複数の本を並行して読んでいるところなのですが、そのうちの一冊に特に引き込まれているんです。
それは……
『マンガでやさしくわかるU理論』中土井 僚・著 日本能率協会マネジメントセンター
まだ半分くらいしか読めていないので、内容について、説明をできる段階ではないのですが、なんだか、目から鱗が落ちたというか! モノの見方が変わったというか!
今まで、いいと思っていたことを、なぜいいと思っていたかわからなかったけれど、それが説明できることなんだとわかったというか!
とにかく、いい本に出会ったなと感じたのです。
ビジネスの世界に、ほんの少し関われていると言っても、私のメインはまだ、子育てだったり地域の活動だったりしますから、この本を読んで、組織にイノベーションをもたらすという立場ではないのですが、それでも、人間関係において、この「U理論」は、どんな立場でも有効だと思ったのです。
そもそも「U理論」とは、ネット見つけた、短く説明している言葉を借りると、「人と組織の問題を劇的に解決する理論」とか、「過去や偏見にとらわれず、本当に必要な『変化』を生み出す技術」とか言われています。
例えば、家庭で母親の立場で、子どもの話を聞く自分の表情がどんな感じか想像したことがある人は少ないのではないかと思いますが、もし鏡に映った自分の顔をみたらどんな表情をしていると思いますか?
私の場合、眉間にしわを寄せていることが多いと想像できます。
それに、言葉は悪いですが、「どうせ大した話じゃないだろう」とかそんな思いで、話半分で聞いていたり……。
そういった思い込み、決めつけが問題をこじらせているのだと、私は、気づくことができました。
じゃあ、どうするのか?
これについては、この先、本を読み進めてみます。
ビジネス書は、子育て世代、特に、専業主婦には、縁遠く、関係がないと思いがちですが、子育ても一大事業だとすると、子育て中にこそビジネス書を読むことは有益なのではないかと、一周回って気がつきました。
気持ちが先走り、まだ読み終わっていないのに、本を紹介してしまいましたが、ビジネス書に関係ないと思っている人こそ、ぜひ本屋のビジネスの棚の前に立って、なぜかピンときた本を手に取ってみることをオススメします!
それこそ、思い込みを捨て、直感によって手に取った本から、まずは、個人レベルのイノベーションがもたらされるかもしれませんから!