昨日の夕方、私は、かなり精神的に気持ちが落ちていた。
自己否定とイライラが募り、どうにか体裁を整えて、息子に接していた。
すると、息子は、そんな私の心を敏感に感じ取ったのか、息子も落ち込み始めて
「この先の人生を想像したら、辛くなった」
と泣き出した。
ようやく立っている時に、息子とはいえ、自分以外の人間を支えることは難しく、私まで辛くなって泣きそうになった。
いっそのこと泣いてしまえばよかった。
泣いてしまった息子の方は、十数分後にはすっきりして、どうにか、息子の話を聞こうと体勢を整えた私に向かって
「もう、その話は、いい」
と言い捨てた。
なんだ、それ。
そう思ったけれど、人の気持ちなんて、そんなものなのかもしれない。
実際、私だって、今日は、昨日と状況がそう変わっていないのに、気分は悪くない。
爽快ではないものの、いいこともあれば、そうでないこともあると思えている。
気持ちが落ち込むときというのは、なぜか「悪いことばかり」と思い込んでしまう気がする。
息子は、時々、先を考えて悲観するところがあって、「この先の人生を想像したら、辛くなった」なんて言ったのは、昨日が初めてではなかったけれど、そんな時、私自身の気持ちが落ち着いている時は、息子に「大丈夫だよ」と声を掛けることが多い。
だけど、昨日はいっぱいいっぱいで、泣いた息子が横に居るのに、はーっと、面倒くさそうにため息をついて
「確かにね、この先も、つらいこともあるかもね。いいこともある代わりにさ、つらいこともあるよ、それは、しょうがないよ」
と言ってしまった。
そして、もっと息子を泣かしてしまったけれど、どうしても優しくなれない時は、無理に
「大丈夫だよ」
っていうよりも、
「人生には、辛い時もあるよ。だけど、ずっと続くことはないけれどね」
って伝える日があってもいいかもしれないと思った。
私も、人間だから、いつも優しく居られない。
悲しいけれど、それが、現実なんだよな。
それでも、親子って有難くて、今日だって、くだらないことで笑い合えた。
そんな関係に感謝している。