写真とか、音楽とか、小説とか、いろいろなものを見聞きした時、なぜだかわからないけれど、胸がきゅんとして、心が奪われる瞬間がある。
例えば、それは、コンサート会場のホールだったり、映画館だったり
「よーし! 今日は、感動させてもらうぞ!」
くらいの意気込みで、構えている時に感じることもあるけれど、全く期待していなかったり、また、偶然見たテレビや、ふと見上げた空とか、中には、ぼんやりしている時でも、意表をついて襲われることもあるから要注意だ!
感動したい時ならいいけれど、感動したくないというか、心を揺さぶられたくない時に襲われると、勘弁してくれよ! と思う。
だけど、そう思いながらも、なんだか、そうやって、自然を感動できる自分のことを嬉しくも思ったりする。
なぜだかわからないけれど、悲しくもないのに泣きたくなる時って、もしかすると、感情を全身で味わっている瞬間なのかもしれない。
これから先、それが増えるのか、それとも、減っていくのかわからないけれど、この少し厄介な瞬間を、できるだけ、大事に生きていきたいと、ふと、思った。