涙と笑顔のあいだ

HSC(ひといちばい敏感な子)高1ひとりっ子男子(2024年4月現在)の子育てを通し成長させてもらいながら、日常のモヤモヤの純度を上げるべく綴る50代ライターのブログ

初詣

明けましておめでとうございます!

 

今日は、家族で初詣に行って来ました。

近所の小さな神社ですが

それでも40分くらい待ちました。

 

いやー、まさか、新年から

人間性を試されるようなことがあるとは

思いませんでした。

 

列の最後尾に到着した時に

私たち家族は

電動車いすに乗られた年輩の女性の

ちょうど後ろに

並ぶことになりました。

 

正直、参ったな……と思いました。

もし、何か補助することあるのなら

快く手伝う気持ちはあったのですが

「何かお手伝いしましょうか?」

の一言が

私の口から出てこなかったのです。

 

どうするべきなの?

やっぱり声をかけるべき?

 

車いすの操作はご自分でできるようですが

並んでいたのが細い道だったので

通行人や別の車いすの人と

すれ違う時に

少し妨げになる感じで

出っ張っていました。

本人も気にしているようでしたが

小回りはきかないようで

若干の戸惑いも感じました。

 

その後、列が勢いよく動いたのですが

もう少し広い道へ

並び直すための誘導でした。

 

その移動中に

その女性が、突然

「○○さーん、○○さーん」

と助けを呼ぶように大きな声で

誰かを呼んでいました。

しかし、辺りを見渡しても

その方の知り合いらしき人は

いないようでした。

 

どうしよう?

私は○○さんじゃないけれど

声かけるべきだよね?

だけど、なんて言えばいいんだろう?

 

一瞬怯んでから

後ろにいる旦那に

「これは声をかけた方がいいよね?」

と確認し勇気をもらいました。

意を決して声をかけようと息を吸いました。

振り返ると

目の前に

その○○さんらしき女性がいました!

 

え?

ああ、よかった!

 

吸った息を密かに吐きながら

ホッとしました。

 

その女性は家族というよりは

介護士さんにように見えました。

 

さっきの「○○さーん」という悲痛な叫びが

まだ私の耳に残っていて

「この方おひとりで

心細そうだったんですよ!

なんでひとりにしたんですか?」

と聞きたい衝動に駆られました。

 

だけど、ふと見ると

その車いすに座っている女性は

満面の笑みだったのです。

 

ホッとしたんだな……

 

はて?

もしかすると

車いすの女性が不安にならないで済むように

何かできたとすると

その○○さんではなく

列の後ろに並んだ

私の方だったのかもしれないな

と思いました。

 

何をするべきか?

何ができるか?

声をかけたら嫌かな?

 

そんなことで頭がいっぱいになってしまった

自分の未熟さが恥ずかしくなりました。

 

だけど

例え声をかけなかったとしても

しっかり見守ってはいたんだ!

そうできた自分を認めようとも思いました。

 

○○さんが現れると

その神社の参拝には慣れているようで

段差の少ない道を選んで

うまく参道を進んで行かれました。

 

ようやく私もホッとして

息子と旦那とクイズをしたり

もう早々と咲き始めた梅の花を愛でたり

ゆったりした時間を過ごしました。

 

だけど、心のどこかで

「あ、この時間、人の文章を読んでコメントできたかもしれないなあ」

と、過ぎた時間を

もったいないと思っていたら

「今の時間、お母さんとたくさん話せて本当によかった」

と息子に笑顔で言われました。

 

そうか! そう思ってたんだな……

 

純粋に会話を楽しめてなくて

申し訳なかったなぁ……

 

初詣に行っただけなのに

だいぶ心が揺れてしまいました(^_^;)

 

今年もいろんなことが起こるだろうな!


本年もどうぞよろしくお願いいたします!