涙と笑顔のあいだ

HSC(ひといちばい敏感な子)高1ひとりっ子男子(2024年4月現在)の子育てを通し成長させてもらいながら、日常のモヤモヤの純度を上げるべく綴る50代ライターのブログ

義父の七回忌

昨日は、義父の七回忌に行ってきました。

 

息子が1歳の時に亡くなって、

年に4回ほどお墓参りをしているので、

場所には慣れていますが、

三回忌が3歳の時だったので、

息子にとって

物心ついて初めての法事でした。

 

地味な服装をさせなければということばかり

気になっていたので、

1時間ほどのお経をじっと聞くことに対する

対策を立てることなく臨んでしまいましたあせる

 

法事が始まってしばらくすると、

隣に座っていた息子が小さい声で、

「眠くなっちゃった」と言いましたえー

 

椅子には、背もたれもなく、

7歳なので抱っこするわけにもいかず、

私は、とりあえず、

「そうなんだね」という気持ちを

首を縦に振ることで表現し、

どうにかがんばってくれー

と思っていましたあせる

 

30分ほど経った後、

「それでは、

前の本をお手元にご用意ください」

と、お経の本を渡されました。

 

真宗大谷派

 正信偈(しょうしんげ) 草四句目下』

というもので、

カナがふってあります。

 

息子にも配られました。

読めるかなぁ?

まぁ、とりあえず、

持っていればいいかと思っていたら、

なんと、息子も一生懸命唱え始めましたキラキラ

 

何度かあくびして

目に涙をためていましたが、

結局最後までトライしていましたビックリマーク

 

ちょっと感動しましたおねがい

 

住職に

「落ち着いていて、

お行儀よくできてえらかったね」

と言っていただけて、

息子は誇らしげでした照れ

 

そのあと、

住職は

「捨身飼虎(しゃしんしこ)」のお話を

してくださいました。

お釈迦さまが

前世に飢えた虎の親子と出会い、

我が身を投げ出して食わせ、

虎の母子(生後間もない子は7頭も)を

救う話です。

 

飢えた虎たちは

お釈迦さまの捨て身の善意を前にして

彼を食べることができなかったが、

彼は自ら首を突いて出血して、

虎たちが彼を食べるきっかけを

与えたそうです。

 

人も、他の生き物の命を

いただいて生きているから、

いざという時は、

自分の命を差し出すという考え・・・

 

自分を犠牲にすることが正しいのか

そうでないのか

その答えはないけれど、

そういうことを

生きながら考え続けることが大事と

教えていただきました。

 

私でさえとても難しい話。

 

はたして息子は

どんな思いで聞いたのだろうか?

 

法事は故人を偲ぶと同時に、

ふと立ち止まって

生き方を見つめる時間でもあるんだなと

感じました・・・