子育ての中には、自分が得意なことと苦手なことが混ざっている。
なるべく怒鳴らないことは得意だけれど、叱るべき時にうまく叱れない。
気持ちに寄り添うことは比較的得意だけれど、勇気づけは苦手だ。
ペーパークラフトを作ってほしいと言われても嫌じゃないけれど、ごっこ遊びに付き合うのは好きじゃない。
勉強を教えるのは得意だと思っていたけれど、実はそうでもなく、運動系を教えることはさらに苦手だ。
全部ひとりで抱え込むと気がおかしくなりそうで、周りの家族や親しい人に協力を求めて、どうにかここまで来た。
そのことに感謝しながら、私が苦手だからといって挑戦しないまま、息子には「苦手なこと」に向き合うように勧めるのも正直、気後れする。
だけど、子どものうちに「苦手」と決めつけて、全く挑戦しないのもよくないと思う。
私にできることはなんだろう……。
「苦手なことってあるよね」
「だけど、やってみたらできるかもしれないよ」
「応援するから取り組んでみようよ」
月並みなことしか言えないけれど、親として、挑戦はしてほしい。
実に矛盾している……。
だけど、少なくとも、私は、何度も挑戦はしてみて、その中で、「得意」と「苦手」がわかってきた。
だから、やっぱり、最初から決めつけずに挑戦する機会を与えることは、無理強いとは違うんじゃないかな。
「嫌だ」という人に、何かを勧めるのはつらい。
だけど、きっと、親として、可能性は潰さず、応援はし続けるべきなんだ。
今日も「気持ちに寄り添う」と「無理強い」との間で、いったりきたりしながら、なぜか、泣きたくなる気持ちをぐっとこらえて子育てを続けよう!