どの状態になったら、自分は満足するのかと、ふと思う。
小説を書いてみたいのに、うまく書けないもどかしさと苛立ちを抱えながら、食材の買い物に行った。
その途中、公園の田んぼの間に架かる木道に腰かけて、日向ぼっこをしながら友だちと談笑する年輩の女性たちを見て、幸せって何だろうって思った。
彼女たちは、おそらく、小説なんか書かないだろう。
小説を書かなくたって、幸せを感じることはできるんだろうなと思う。
では、なぜ、私は、それを書こうとしているのだろうか?
書いてみたいから
書けたらカッコいいから
書けるかどうか確かめたいから
本当だったら、確固たる「書きたいもの」があってそれが表現したいからと言いたいけれど、胸を張って言えるそれは、今は、ない気がする。
それが見つかれば書けるのだろうか?
そもそも「書きたいもの」がはっきりしていない私に、小説を書く資格はないのだろうか?
まるで万策尽きたみたいな顔をして落ち込んでいる私は、万策どころか一策さえまともに取り組めていないのかもしれない。
落ち込む前にきっとやることがあるはずだ!
もし本当に、一万個の策あったとしたら、残りの9999策が残っているんだ。
こんな言葉遊び、バカみたいだけど、ちょっとだけ元気が出てきた!
たまには、こうして、元気になるのも悪くないと思った。