涙と笑顔のあいだ

HSC(ひといちばい敏感な子)高1ひとりっ子男子(2024年4月現在)の子育てを通し成長させてもらいながら、日常のモヤモヤの純度を上げるべく綴る50代ライターのブログ

息子の読書旬間

今、息子が通う小学校は、“読書旬間”で、毎日、本を読むことになっています。

 

家に読む本がなかったので、私が図書館に行って、適当に、息子が好きそうな本を借りてこようか? と提案して、一度、息子も頷いたのですが、やはり、自分で選びたいと言いました。

 

だから、昨日の夕方、スイミングスクールの後に、ふたりで、図書館に行ったのです。

 

「『ココロ屋』っていう本を、機械で検索してもいいかな?」

「うん、いいよ」

 

学校の図書室で、一度、読んだ本らしいのですが、もう一度読みたくて借りたかったようです。

閉架図書”と書いてあったので、カウンターで出してもらうようにお願いしました。

 

「ココロを入れかえなさい」と先生に怒られてしまった“ぼく”の前にココロ屋があらわれて、ココロを取りかえてみる話だそうです。

 

「もう少し他の本も借りたい」

息子は、そう言ったものの、図書館の陳列では、本の装丁がわかりにくいし、たくさんありすぎて、なかなか選べないようでした。

 

何冊か、私の感覚で

「これは?」

と勧めてみました。

 

「これは、ちょっと絵が好きじゃない」

「ぴんと来ない」

 

何度か却下されましたが、

「あ、これいいね、借りる!」

という本が4冊出てきて、全部で5冊借りました。

 

嬉しかったのは、前は、絵本や図鑑ばかり借りていたのですが、今回は、そこそこ字のある本を借りたことです。

 

結局、図書館には、30分くらい居て帰りましたが、まだ、外は明るかったです。

「たまには、この時間に図書館に来るのもいいね!」

息子と並んで歩いていたら、いつもの買い物にふたりで行ったのと違って、息子と気持ちが近い感じがして、ウキウキしました。

「うん! いいね! たまには、のんびりと……あ、宿題がまだだった」

息子も、楽しかったようだけれど、まだ宿題が残っていたのを思い出して、少しだけ、がっかりしていました。

 

家に帰って、宿題の最後に本を読んでいました。

 

その本は、一昨日、学校から借りてきた“ぼくのじしんえにっき”という本でした。

 

黙って読んでいて、読み終わり、すごくよかったを表す「◎」を表に記入していました。

 

避難訓練が苦手なのに、地震の本を読むなんて、私はびっくりしました。

 

気になって、さっき、私が読んでみると、大きな地震を被災した主人公の男の子の目線で、地震が書かれていました。

淡々と描かれた絵日記の内容はリアルで、心が打たれました。

 

これを昨日、読んでいたんだ。

そう思ったら、どんな思いで読んだんだろうかと気になってしまいました。

 

あ、そう言えば

「本を読むときは、お母さんが側にいないと不安なんだ」

と息子が言っていました。

不安だし、怖いけれど、読みたいって思ったのかもしれません。

 

息子は、少しずつ、成長し、強くなってきているんだな。

 

一緒に仲良く歩ける時間と成長を味わって、胸が少し熱くなりました。

 

これからもたくさん本を読んで欲しいな!