今、息子が通う小学校は、“読書旬間”で、毎日、本を読むことになっています。
家に読む本がなかったので、私が図書館に行って、適当に、息子が好きそうな本を借りてこようか? と提案して、一度、息子も頷いたのですが、やはり、自分で選びたいと言いました。
だから、昨日の夕方、スイミングスクールの後に、ふたりで、図書館に行ったのです。
「『ココロ屋』っていう本を、機械で検索してもいいかな?」
「うん、いいよ」
学校の図書室で、一度、読んだ本らしいのですが、もう一度読みたくて借りたかったようです。
“閉架図書”と書いてあったので、カウンターで出してもらうようにお願いしました。
「ココロを入れかえなさい」と先生に怒られてしまった“ぼく”の前にココロ屋があらわれて、ココロを取りかえてみる話だそうです。
「もう少し他の本も借りたい」
息子は、そう言ったものの、図書館の陳列では、本の装丁がわかりにくいし、たくさんありすぎて、なかなか選べないようでした。
何冊か、私の感覚で
「これは?」
と勧めてみました。
「これは、ちょっと絵が好きじゃない」
「ぴんと来ない」
何度か却下されましたが、
「あ、これいいね、借りる!」
という本が4冊出てきて、全部で5冊借りました。
嬉しかったのは、前は、絵本や図鑑ばかり借りていたのですが、今回は、そこそこ字のある本を借りたことです。
結局、図書館には、30分くらい居て帰りましたが、まだ、外は明るかったです。
「たまには、この時間に図書館に来るのもいいね!」
息子と並んで歩いていたら、いつもの買い物にふたりで行ったのと違って、息子と気持ちが近い感じがして、ウキウキしました。
「うん! いいね! たまには、のんびりと……あ、宿題がまだだった」
息子も、楽しかったようだけれど、まだ宿題が残っていたのを思い出して、少しだけ、がっかりしていました。
家に帰って、宿題の最後に本を読んでいました。
その本は、一昨日、学校から借りてきた“ぼくのじしんえにっき”という本でした。
黙って読んでいて、読み終わり、すごくよかったを表す「◎」を表に記入していました。
避難訓練が苦手なのに、地震の本を読むなんて、私はびっくりしました。
気になって、さっき、私が読んでみると、大きな地震を被災した主人公の男の子の目線で、地震が書かれていました。
淡々と描かれた絵日記の内容はリアルで、心が打たれました。
これを昨日、読んでいたんだ。
そう思ったら、どんな思いで読んだんだろうかと気になってしまいました。
あ、そう言えば
「本を読むときは、お母さんが側にいないと不安なんだ」
と息子が言っていました。
不安だし、怖いけれど、読みたいって思ったのかもしれません。
息子は、少しずつ、成長し、強くなってきているんだな。
一緒に仲良く歩ける時間と成長を味わって、胸が少し熱くなりました。
これからもたくさん本を読んで欲しいな!