一昨日くらいから、自転車のスタンドの調子がおかしかった。
停めてあった状態から、走り出そうとした時に、スタンドが上がりきらない。
完全に壊れたわけではないけれど、接触が悪いのか、何度か、やり直して、ようやく上がる状態だった。
私には、そう言った不具合に遭遇すると、イライラしながら、乱暴に扱い、力ずくでどうにかしようとする癖がある。
今までも、それで、ペダルを踏んで蓋をあけるタイプのゴミ箱の「ペダル」を力任せに踏んで壊したり、手動のシュレッダーのハンドルを力任せに、回して折ってしまった前科がある。
それを、知ってか知らずか、多分、私の、その“暴力的な部分”に気づいたのか、一緒にいた友だちが
「自転車の修理に出した方がよくない?」
と声をかけてくれた。
あ! そうか! その手があった! なぜかその発想がその時の私にはなかった。
一番近い自転車屋は、修理をできる人が常駐していなくて、修理に時間がかかることで有名なところ。
帰りに乗って帰りたいからな……
時間がかかっても修理してもらうか?
今日は、そのまま帰るか?
恐る恐る覗くと、パンクの修理をしている人が確認できた。
直せる人はいるんだ。でも、だいぶ待つかな?
迷って、ダメ元で、修理がすぐできるか聞いてみた。
すると、ラッキーなことに、パンクの修理の手を止めて、すぐに取りかかってくれた!
原因を確認すると、2種類のスプレーをかけながら、調整をしてくれていた。
油が足りなかったのかな?
もう一カ所の不具合を思い出し、相談したら、それも、あっさり直してくれた。
「油切れですか?」
なんとなく聞いたら
「汚れが溜まっていたみたいです」
と言われた。
あ! 一番恥ずかしいやつだ!
「すみません」
いたたまれず、つい、謝った。
「すぐに直していただいて助かりました。ありがとうございます!」
停めてあったスタンドを解除し、自転車をスタートさせると、さっきまでが嘘のようにスムーズに動き出した。
メンテナンスって大事だな!
身近にあるものって、ちょっとした不具合でも、そのまま気にせず使ったり、力ずくでどうにかしようとしていたりするもんだ。
身近なものもそうだし、もしかすると、自分自身の身体や精神や感情だって、毎日の生活習慣だって、見直すことによって、ずっと暮らしやすくなることってあるかもしれない!
そんなことを気づかせてくれた出来事だった。
大きなことをしようとすると、フリーズしてしまうかもしれないから、気づいたことから、より良い方法はないか考えてみよう!
イライラして、力ずくで破壊しないようには、気をつけようと思う