涙と笑顔のあいだ

HSC(ひといちばい敏感な子)中1ひとりっ子男子の子育てを通し成長させてもらいながら、日常のモヤモヤの純度を上げるべく綴る40代主婦のブログ

楽しみにしていた音楽鑑賞会の日に限って発熱した息子のこと

今朝、息子が体調を崩した。

 

そう言えば、昨晩、お腹と頭が痛いと言っていた。

眠りも浅かったようで、何度か起きてトイレに行っていた。

今朝「お腹が空いてお腹と背中が痛い」と言った後、ちょっと気持ちが悪くなってえづいたけれど、

「学校には行きたいから、遅れて行くことにしたい」

と言った。

しかし、熱を測ったら37.2度あった。

熱がなければ、遅刻でもいいと思ったけど、熱があったらやはり休んだ方がいいと思った。

けれども、息子は涙目で、

「午後の音楽鑑賞会には行きたいんだ」

と言った。

 

そうなのだ。

今日は息子が楽しみにしていた音楽鑑賞会の日だった。

プロのオーケストラの方々が区の5年生をホールに招待してくれた特別な日だったのだ。

「その日行けるように体調に気をつけておこうね」

そう言って、ここまで何ヶ月も元気でいたのに……

息子はさぞかし無念だろう。

短時間では納得できいない状況だろう。

 

私は少し考えて

「わかった。じゃあ、一旦、『頭痛のため様子見てから登校します。もしも、登校する場合は、音楽鑑賞会に出発する時間までに行くようにします。悪化して、行けないようであれば連絡します』にしとくね」

と言って、連絡帳を書き学校へ持って行った。

 

学校から私が帰ってきて、熱を測ると、また少し上がっていた。

37.7度。

「やっぱり無理かな……。行きたかったな……

息子はそう言って目を潤ませていた。

「そうだよね。行きたかったよね。あんなに楽しみにしてたもの」

そういうしかなくて、ただただ手を握った。

「もし、行けなかったら家でクラシックを聴くよ」

息子がそう言ったから、私は

「そうだね。それから、もしよければ今度お母さんとクラシックのコンサートに行こうよ。お母さん、結構好きで行きたいんだけど、まだ君には早いかな? と思って遠慮していたところもあるから、もし一緒に行けたら嬉しいよ」

と伝えた。すると、ちょっとだけ息子の顔に笑みが戻った。

38.2度。

いよいよ熱が上がったきた。

 

「やっぱり今日は諦める。このまま行って、移動の時に電車の匂いで気持ちが悪くなってしまうかもしれない。そうしたら、辛いから」

「そうか。わかった。じゃあ、今日は休むことを連絡するね」

「うん」

そんな会話の後、息子は少し眠り始めた。

 

楽しみにしていた息子には本当に気の毒な出来事だ。

ずっと元気だったのに……

滅多に具合悪くならないのに……

なんで今日なんだろう。

私までそう思う。

 

だけど、そんな日もあるんだね。

なんで? って思うような理不尽なことって、あるんだよな。

 

本当はね。

今日は、私も楽しみにしていた勉強会があって、息子に熱があるとわかった時に、当日のキャンセルで申し訳なかったけれど、講師の方に連絡したんだ。

 

それに、明日、息子がもしかすると、もう一日学校を休むかもしれないから、楽しみにしていた美容院の予約も別の日に変更したんだ。

 

今週の前半だったら、来週だったら、特に用事がなかったのに、なんで今日なんだろう、明日なんだろうって思うんだ。

思うけど、あからさまに

「あーあ」

って言えないのも地味に辛い。

 

だからここで吐き出させてもらいたい。

 

勉強会に参加できなくて、美容院を延期することになって、残念だったわ!

悲しいわ!

悔しいわ!

 

だけど、そうは言っても、やはり今大切にしたいのは息子のことだから、ドタキャンを受け止めてくれた講師の方と、予定変更を受けてくれた美容師さんに感謝をしつつ、傷心の息子と私が、できる範囲でいい一日になるように、気持ちを切り替えて過ごすしかない。

 

午後には、いつもお世話になっている病院が休みだから、別の病院に行ってみる予定なのだけど、不安もある。

だけど、診てもらうことができることに感謝をしよう。

 

マイナスの感情や、傷ついた心をなかったことにするのではなく、しっかりと味わい、その上で、最善を尽くし感謝しようと思う。