今日は、息子の小学校の個人面談でした。
三者じゃなくて、保護者と先生の1対1の方です。
息子の先生は、新任で新人の女性の先生です。
新年度にそれを知った時、正直「大丈夫かな?」と不安になりました。
ベテランだから大丈夫で、新人だとよくないというわけではないのですが、やはり「経験値」というかそういう部分が気になってしまうので、親としては、そう思ってしまったのです。
けれども1ヶ月半経った今の状況を見ると、「とりあえず大丈夫」みたいです。
息子に学校の様子を聞いても、特別楽しいわけでもないようですが、だからと言ってつらいというわけでもなさそうです。
先生に聞いたところ、授業でそれなりに手を挙げて発言もするし、休み時間は他のクラスの子と遊んでいるようだけど、特別クラスに馴染んでいないわけでもない。視力が悪いので、自分で「前の方の席にしてください」と言って積極的に授業に参加している。テストの点数も、悪くないので、授業内容は理解しているようでした。
私が心配のあまり、年度初めに先生にお伝えしていた息子の特徴、具体的には、「見通しの立たないことに対して不安がるところがある。予告なく変更されると不安になってしまうところがあるので、変更がある場合はできるだけ、事前に伝えて欲しい」ということを先生は覚えてくれていて、変更があった時に、事前になるべく話してくれているようでした。
その結果、息子も先生のことを信頼し安心しているようです。
今の私たち親子の懸念事項としては、今月末にある移動教室のことです。
いわゆる「肝試し」と「宿で寝られるだろうか?」という点で不安がっていることを先生に伝えました。
他にも不安に思っている児童がいると先生が話してくれましたが、だからと言って、特別な対応策はないようでした。
なので、
「何かあった時に先生に相談していいよと伝えてもいいでしょうか?」
そう先生に確認すると、
「いいですよ」と言われ、
「もしも、男性の先生の方が話しやすければ、隣のクラスの先生に話してもいいですのでそう伝えてください」
と言われて少しホッとしました。
もうすぐ、個人面談が終わりだという時間になり、私は迷いました。
持って行った資料を先生に見せるかどうか? です。
一瞬、躊躇いましたが、やはり見せようと決めました。
用意して行った資料は、先日、「教育新聞」に載っていた「不登校対策『人一倍敏感な子供」への理解を」という記事を印刷したもの
https://www.kyobun.co.jp/commentary/c20190418/
と、「HSCの子育てハッピーアドバイス」という書籍の「学校の先生のために」という部分のコピー(P190〜P213)です。
HSCの子育てハッピーアドバイス HSC=ひといちばい敏感な子
- 作者: 明橋大二,太田知子
- 出版社/メーカー: 1万年堂出版
- 発売日: 2018/06/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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書籍のコピーについては、以前、著者の明橋先生のトークショーに行った時に「ぜひ、先生にコピーして渡してください」と許可をもらっている部分なので、大丈夫なページです。
現状の息子に対する担任の先生の対応に不満はなく、むしろ比較的落ち着いた学校生活を送らせてもらっているので感謝ばかりなのですが、息子の今後や、あるいは、他のHSCと思われる子のためにも、これから長く小学校の先生を続けていかれるであろう担任の先生にぜひ「HSC」という概念を理解してもらえたらと思って、思いきってみたのです。
「先生、あの、この資料を先生にお見せするかどうか、ちょっと迷っていたのですが……息子のこともよく見ていただいて、変化の苦手なところにも対応していただいているので、ありがたく、このままの対応で申し分ないのですが……これ、先生方が読まれる『教育新聞』のWeb版のひと月ほど前の記事なんですが、HSCって先生ご存知ですか?」
「あの、あまり知りません」
この時の声のトーンが、結構ウェルカムな感じだったので、続けました。
息子も、この『人一倍敏感な子』という特徴に該当していることが多い気がしていることや、この書籍に先生に読んでもらいたい章があって、息子や、他にいる敏感なタイプの子への対応について漫画もありつつ書かれていることを伝えました。
「色々書いてあるのですが、先生は他にもたくさん学ばれていらっしゃるので、これら全部の対応をお願いしたいということではないのですが、最後に書かれているように『HSCに必要なのは先生は自分の味方だという安心感です。これさえあればいろんな試練に立ち向かっていけます』という部分が特に大事だと、感じています。なので、今まで通り、よろしくお願いします」
最後にこう言って教室を出ました。
先生によっては、コピーしたものを渡されるのが嫌かもしれないので、ご迷惑だったら持ち帰ろうと思ったのですが、受け取ってくれました。
「ありがとうございます。読ませていただきます」
と言ってくださったので、よかったです。
先生の内心はわからないし、話してよかったか正直わかりませんが、とりあえず良しとします。
家に帰って息子に、何を先生に話したか伝えました。
黙って頷いていましたが、納得していたようでした。
これからも、色々あると思いますが、先生と対話できる環境が今はとても大事だと感じています。
色々な学校や先生がいらっしゃるので、こちらが対話をしようと思ってもうまくいかないこともあるかもしれませんが、当事者の親として今日はできることがひとつできた気がします。
ただコピーして渡しただけですが、なんだか疲れました。
結構エネルギー使ったかもしれませんね(^^;;