今日は、ゴールデンウィーク明けにある離任式で異動になった先生に渡す花束を予約しに行きました。
毎年花束はPTAからプレゼントするのですが、この準備をするのが会計の仕事なんです。
で、一昨年と昨年は、500円のハンカチと500円の花束を作ってもらってプレゼントしたんですね。
でも、このね、「500円の花束を作ってください」って言うのがとてもしんどいんです。
だって、花束ってなんとなく3000円くらいしますよね?
だから「500円で花束を作ってほしいのですが……」と言うと、あまりいい顔をされないんですよね。
一昨年に何軒か回って「無理」と断られたりもしました。
その中で、「大きな花束はできませんけど……」と言いながら素敵な花束を作ってくれたお花屋さんがありました。
で、昨年もそこにお願いしました。
今年もお願いしようかな? と思っていたら、「500円でお願いするのって心苦しくない?」って新しい会計のパートナーに言われたんです。
ドキッとしました。
心苦しいけれど、それでも、その花屋さんだったらやってくれると思っていたので。
甘えていたんですよね、厚意に。
でも本当は、苦しかったんですよ、私も。
「確かにね、心苦しいんだよね。だけど、前任の方から、500円のハンカチと500円の花束を買ってって引き継いだんだ。だから、どうにかそれに従わないといけないと思ってたんだ」
彼女は、
「でもその金額で頼むのは、ちょっと今の時代非常識で、お花屋さんに悪いんじゃないかな」
って言った。
図星だったので、胸が痛かったけど、そうだなと思った。
じゃあ、会長も変わったから相談してみようと言う話になった。
それで、今年からハンカチをやめて1000円で花束を作ってもらうことにした。
もちろん、昨年までのお花屋さんで。
予算が一人1000円になったものの、やはり心苦しさはあった。昨年までの気持ちの半分くらいではあったけど。
「1000円の予算ですみません」
「いいえ、1本からお売りしていますから、ご予算で花束作れますよ」
笑顔でそう言ってくれてホッとした。
だったら、500円で……と言いたい気持ちも出てきたけれど、今年で会計の仕事が最後の私がいるときに変えないと、また次の人もその慣習を引き継ぐか、あるいは検討しないといけないのだから、これはこれでいいのだと気持ちを収めた。
会員から集めている大事なお金だから、勝手に予算は増やせないけれど、それでも、私たち役員も、他の保護者の方と同じ立場であるわけなので、ボランティア精神を持ちつつも、意見も言わせていただきて、できるだけ気持ちよく仕事がしたいなと思った。
今までの会長も本当によくやってくれていて、頭が下がるけれど、今度の会長は、「なるべく働かないPTAにしたい」とよく言っている。
そのためにどうしても必要なものは残すけれど、削れるものは削ろうという姿勢が見られる。
私も知らず識らず、意味を考えるよりも前例をなぞっていたところがあるので、「なぜ?」「本当に必要か?」「変えられないか?」を考えながら、1年かけていい感じで仕事を引き継げたらいいなと思う。
花束を用意するのは大変だけど、離任式に出られるのは役得だと思う。
お世話になった先生に直接「ありがとうございました」と言えることに感謝して、できることをできる範囲で頑張ろう。