涙と笑顔のあいだ

HSC(ひといちばい敏感な子)中1ひとりっ子男子の子育てを通し成長させてもらいながら、日常のモヤモヤの純度を上げるべく綴る40代主婦のブログ

対等でないと会話ってできないらしい

今、春休みで一日中息子と一緒に過ごす日々が続いている。

 

一緒にと言ってもずっと同じ部屋にいるわけではないので、もっと息子が小さい時みたいにずっと拘束されている感覚は薄いけれど、息子が学校に行っている時間よりは自由な感覚はない。

 

今年の1月までパートで約1年半働いていたので、夏、冬、春の長い休みには週3回のところを2回にさせてもらっていた。

私がパートの日には旦那に休みを取ってもらって留守番してもらったり、実家に息子を預かってもらったりしていたので、この春休みは久しぶりに長い休み中ずっと息子と一緒にいたことになる。

 

長い休みは正直昼ごはん作りが負担となる。

しかし、息子は感覚が敏感なところがあるから、食事の味付けもあまり変わったことはできない代わりに、シンプルで素材のままに近いものの方を好むので、お昼ご飯作りは、楽といえば楽だ。

だけど、あまりにも毎回シンプルなので栄養が偏っている懸念がある。

だから、早く給食が始まってほしいと思っている。

それは私が思っているのだけれど、もしかすると息子もそう思っているかもしれない。

 

それから、だいたい毎日一緒に買い物に行く。

まとめて買い物をしてしまえばいいのだけれど、インドア派の私たちは、下手すると一日中家を出ずに運動不足になってしまうので、1日に一回は外に出ようと近くのスーパーに買い物に行っている。

 家に居るときはそれぞれ勝手なことをしていて、買い物に行く道中に結構いろいろ話す。

くだらない話が多いのだけれど、道々なんかずっと笑っている気がする。

 

さっき嬉しいことがあった。

 天気予報では晴れだったのだけれど、なんとなく雲行きが怪しかったので折りたたみ傘を持って行った。

 髪を切りたいという息子の希望があり、1000円カットのお店に連れて行った後、食材を買った帰り道、案の定ポツポツと雨が降り出した。

 降り出し早々から大粒だったのですぐに傘を取り出して、慌ててまずは息子の傘を広げてから息子に渡した。

 その後、自分の傘を出して広げようとしていたとき、ふと見上げると、息子が私に傘をさしかけてくれていた。

「あ、ありがとうね!」

 

今年度小学5年生になる息子は、最近言葉が乱暴になってきてなんとなくいつも文句を言っている感じがして、私は眉をひそめたくなることもある。

けれど、こうしたふとした優しさも育ってきているのだと思うと母として嬉しく思う。

 

それから、さっきなんかのテレビを見たらしく

「テレビ見ていたら、『家族っていいな』って改めて思った」

とか言っていた。

どうやらアニメをみたらしい。

「そうなんだ。家族としてこれからもよろしく」

なんて言っていいかわからず、ちょっと照れ臭かったけれど、そう言ったら息子は笑っていた。

 

“対等でないと会話ってできない”

 

さっき偶然聞いていたYouTubeで聞こえてきた言葉が心に響く。

 

我が子でも、1人の人として尊重したい。

親として、苦言を呈することはやめないけれど、頭ごなしに言うのではなく、どうしてそう思うのかが説明できる大人で居たい。

 

一方で完璧な人では決してない私という存在を通して、息子にも自分のイケていないところも許せる人になってほしい。

 

家族になれた奇跡に感謝して、一緒に過ごせる限られた時間を楽しみたいと思う。

春休みも後わずかだ。