涙と笑顔のあいだ

HSC(ひといちばい敏感な子)中1ひとりっ子男子の子育てを通し成長させてもらいながら、日常のモヤモヤの純度を上げるべく綴る40代主婦のブログ

プラレールアドバンスの車輪が回らなくなって出動した夜

「ここおかしいんだけど……」

息子が、プラレールアドバンス京浜東北線とリモコンを持って訴えていた。

 

「え? どうなるべきが、どうなっちゃってるの?」

私は息子に急に呼びつけられて、何が正解だかもよくわからずにいた。

息子の説明を聞くと、どうやら、モーターが回っている音はするのだけれど、車輪がスムーズに回らないらしかった。

 

「多分、なんか髪の毛か糸みたいのが挟まっているんだよ」

息子が爪でその糸状のものを取ろうとしているが、少し引っ張っては切れてしまう。

そもそもその糸状のものがどれだけ挟まってるのかも、よくわからない。

え? この状況は、私に、修理することを求めているんだよね? 

 

息子は口に出して「修理して」とは言わなかったけれど、私にどうにかして欲しいということなのはわかった。わかってしまった。

「トライはしてみるけどさ、直るかどうかは保証できないよ」

「うん」

かくして、急遽、プラレールアドバンスの修理をすることになった。

 

しかし、あれだ。

プラレールアドバンスは、残念ながら、もう売っていない。

タカラトミーが2011年10月に発売して、2017年4月に製造販売を中止してしまった、息の短い鉄道玩具だ。

いやー寂しい。

発売期間が本当に短い。

5年半か……。

 

プラレールアドバンスは、従来のプラレールで使われていた青いプラスチックの単線レールを複線としてしようする画期的なものだった。

2011年にはグッドデザイン賞まで受賞したのに……。

 

生産終了の理由は、正確にはわからない。

けれど、従来のプラレールNゲージなどの中間の存在として発売されたようだった。プラレールに慣れ親しんだ子どもが成長して、高価で本格的な鉄道模型に移行する間を担う予定が、結果的に、中途半端な立ち位置になりあまり売れなかったのではないかという書き込みをいくつかみた。

そう言われると、妙に納得できてしまう。

 

我が家は、家族3人(旦那、息子、私)とも鉄道が好きであるものの、Nゲージを集めるほどお金はかけられなかったので、プラレールアドバンスが発売された時に家族してとても喜んでいた。

旦那は、息子にプラレールを買い与えるのと同時に、自分にプラレールアドバンスをまさに大人買いしていたので、相当、楽しんでいたし、これからの展開にも期待していたと思う。

 

本当に残念なんだけど、とりあえず、今持っているものでは遊べるので、こうして時々、相変わらず鉄道好きの小4の息子が押入れから引っ張り出して遊んでいるのだ。

 

しかし、修理となると、もしも、壊れてしまったら……そう考えると恐ろしい。

買い換えることができないのだ。

これは慎重に対応したいが、しかし、分解しないことには、直りそうにない。

 

万が一の時は寿命だと思ってもらうしかない。

そう思って、修理に挑んだ。

 

でも、私は、裁縫よりは修理の方が得意だ。

「ズボンの裾まつって」

と言われるよりは

「このおもちゃ修理して」

と言われる方が俄然張り切る。

 

今回も精密ドライバーを取り出して、分解してみた。

大丈夫。きっとうまくいく。

ビビリのくせにこんな時は根拠のない自信の元、結構大胆に作業する。

 

で、10分ほど格闘の末、原因の毛玉を取り出しました。

これが絡まっていたようだった。

 

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これ。

 

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息子に確認してもらったら、車輪が問題なく回り始めた。

「ありがとう」

「どうしたしまして」

「これ、絨毯のところで走らせちゃったから、俺のせいだ。ごめん」

「いいよ。直ってよかったね」

 

あくまでもうまくいった場合だけれど、修理は本当に楽しいなと思う。

失敗して、首がもげそうなほどうなだれてしまった時は、もう嫌だと思うけれど……。

 

修理とかペーパークラフトとか結構好きで、ビーズも作っても身につけないからやっていないけれど結構好きだったりする。

 

しかし、料理とか裁縫とかはあんまり好きじゃない。

 

それらの間に何があるんだろう?

 

もしも選べるのなら、料理、裁縫が好きだった方が実用的な気もするけれど、人の好みは仕方ない。

 

最近は、息子が自分でペーパークラフトを作るようになったので、めっきり出番はなくなってしまったけれど、それはそれでいい。

でも、「これ作って」と言われて、電車とか東京タワーとか犬とか、時にはマインクラフトのクリーパーまで作った日を少し懐かしく思う。