涙と笑顔のあいだ

HSC(ひといちばい敏感な子)中1ひとりっ子男子の子育てを通し成長させてもらいながら、日常のモヤモヤの純度を上げるべく綴る40代主婦のブログ

伝えたいことを絞るつらさを味わい中! HSC書籍制作プロジェクト!

クラウドファンディングで参加したHSCの書籍制作チームの一員となってから、2ヶ月が経つ。

 

記事のリライト、座談会の録音のテープ起こしの一部、さらに、それを読みやすく整えて記事にするということを担当させてもらっている。

 

頭を使い、時間も使っての作業だけれど、とても楽しい!

そして、楽しみながら、自分でもびっくりしているのだけれど、どれも、初めての挑戦ばかりなのだ!

 

今まで苦手だった、「とりあえずやる」「手探りでやる」「よくわからないながら走りながら全力でやる」ってことを、気がついたらしているのだ。

 

全く個人的なことだけれど、大きなプロジェクトの影で、私にとってのちょっとした革命も起きているというわけだ。

 

さらに、初めてなのは、「チームで何かを創る!」という経験も、そうだ。

 

チームで何かを創るってことには、つらいことも、感動することもあるって、今、正に、肌で感じている。

 

つらいことというのは、全力でやっているつもりが、自分の力不足を痛感することだ。

また、目を皿のようにして見たはずなのに、必ずと言っていいほど、盲点があって、チームのメンバーに、見事に気づいてもらうことだ。

いや、盲点もだけど、全く気づかなかった切り口からのアプローチを提示され、ハッとさせられることもしばしばある。

 

しかし、それは、胸をチクリと刺され痛みを感じるのと同時に、その痛み以上の感謝と感動に包まれるのだ。

 

みんなのチカラが結集して、だんだんと形になっていくと、個人の能力がどうとかというよりも、ああ、ここに参加できてよかった! って気持ちが勝るのだ。

本当に不思議な感覚だ。

 

それから、今回のことで、実感しているのは、「削る」とか「絞る」ということが、どれだけ大切なことであり、それと同じくらい、本当に大変な作業ということだ。

 

やはり、いくら大切なことで伝えたいことでも、たくさん並べすぎると、お腹がいっぱいになって読み手が受け付けなくなってしまう可能性がある。

 

だから、絞らなきゃいけないのだけど、普段から、私には、ものが捨てられないところがあって、人に何かを伝えるときも、あれも、これもと思ってしまう性分からすると、本当に、つらい作業だった。

 

自分も一部手伝ったけれど、多くのメンバーがやってくれたテープ起こしの原稿を元に、参加者の方の口癖とか、話し言葉で少しわかりにくい部分を整えて、記事にしたあと、思い切って、カットしたはずなのに、ほとんど量が減っていなくて、自分にがっかりした。

 

結局、私ひとりでは、絞りきれず、プロジェクトの主催者のkokokakuさんの判断に委ねさせてもらった。

kokokakuさんも、つらかったと思うけれど、一番伝えたいことに絞って、思い切って、多くの部分を削ってくれた。

本当に見事であり、ありがたかった!

 

私もそれに目を通させていただき、私なりにまた整えさせてもらって、今、ライターを職業とされたり、経験されている方も含めたメンバーに内容を確認してもらっている。

 

でも、この作業を通して、こんな風に「絞りきれない」「削るのが惜しい」と思うほど、有益な情報が盛りだくさんの座談会であったということは、本当にすごいことだと思う。

 

みんなの目を通してもらって、もう少し削ることになるのか? このままでオッケーなのか? そして、これから、座談会の参加者の方に内容を確認していただき、さらに、どのくらいお化粧をして、どんなカタチになるのか? 今の私には、まだ、想像できない。

 

「必要な人に、有益なことを伝える!」

 

そのために、本づくりに関わっている人は、毎回こういう作業を繰り返しているんだな。

 

曲がりなりにも、つい最近まで、本屋の事務を手伝っていたのに、知ることのなかった世界。

いや、ぼんやりと知っていたつもりだったけれど、やはり、想像するのと経験するのとでは、感じ方が全然違う。

 

最近、また、本をめちゃくちゃ買っていて、すぐに読み終えたものも、積読しているものもあるけれど、その一冊一冊の後ろには、著者と編集者とその他にもたくさんの関係者がいて、その人たちの思いと、本当は載せたかったけれど、泣く泣く削った情報もたくさんあるんだなって、妙に、切なく、そして、ありがたく思ったりもする。

 

本当に、なかなか体験できないことを、このプロジェクトに参加させてもらったことで体験できているなと、改めて感謝の気持ちが湧く。

 

とはいえ、まだまだ、これから、未知の作業が待っていて、どんな景色を見せてもらえるのか? どんな感情を味わせてもらえるのか? と考えると、ワクワクする。

 

微力ながら、できること、また、挑戦してみたいことをさせてもらって、引き続き、楽しませてもらおうと思う。