HSC書籍制作プロジェクト!
ただ今、共創中です!
「書籍を、共創していきます!」
そう、初めて言われたとき、あまりピンとこなかった。
共創って何?
漢字をみて、「共に創っていくこと」というのは、もちろんわかったけれど、うん、そうだよね、一緒に創っていくんだよね? くらいのふわっとした認識だった。
ググってみると、
「共創」とは、多様な立場の人たちと対話しながら、新しい価値を「共」に「創」り上げていくこと。
“日本最大のHRネットワーク 日本の人事部”のサイトより引用
とあった。
近年のビジネスの戦略に置いて重要な概念とも書いてあった。
そっか! 確かにね、リーダーを元に20名集まって、一緒に書籍を作っていくってことは、「共創」だね。
それくらいの理解だった。
プロジェクトの参加の後発組として、少々気後れしながら参加したZOOMのミーティングで、昨年のクリスマスイブに、元原稿があるリライトの作業を受け持つことになった。
ライティングの勉強を、数年、続けてきたものの、こうした、書籍のリライトは初めてだったので、緊張すると共に、ワクワクした気持ちもあった。
私は、ひとまず「第1章」のリライトを受け持った。
まず、元原稿を拝見した。
プロジェクトリーダーのkokokakuさんの旦那さんでもある精神科医の方が書かれた原稿は、とても素晴らしかった。
HSC(ひといちばい敏感な子)と思われる息子を持ち、その言葉、概念に、一定の理解あった私にとって、その原稿の説明は、スルスルと頭に入ってきた。
しかし、初めて、HSCという概念に出合う大人や、自分に関係するかもしれないと思い、書籍を手に取る小中学生にとっては、難しいかもしれないという箇所もあったので、「なるべく読みやすい文章にする」というミッションの元に、リライトに取り組んだ。
最初は、人の文章を直すなんてとんでもない! って思っていたはずなのに、気がついたら、原稿を真っ赤にしていた。
著者の方が寛容な方で、私が書き直した箇所をしっかりと受け止め、そのまま使ってくださったり、あるいは、さらに書き換えてくださって、より、読みやすい文章になっていった。
あ、もしかして、これが「共創」?
そう思いながら、とても、心地がよかった。
共に創るって、なんて楽しいのだろう。
著者の方に恵まれて、私の最初のリライトの仕事は、終わった……はずだった。
しかし、そうではなかったのだ。
リライトした文章を仲間とのやりとりをしているslackというワークスペースに、リーダーが載せてくれた。
「みなさん、下読みしていただき、ご意見を聞かせてください!」
ああ、そうか、みんなで創るんだものね。
そうだ! みなさんの意見も、ぜひ、聞きたい!
リーダーのkokokakuさんが「第1章」の下書きの最初の段落を、書籍制作チームの仲間に共有してしばらくすると、ひとりまたひとりと感想とともに、こうした方がより良いのでないかという提案を書いてくれた。
私は、多くの方が「読みやすい」と言ってくれたことに安堵しながらも、提案にはドキドキした。
ドキドキしながらも、その提案してくれたご意見を読ませてもらうと、ああ、本当だ! その通りだな! と納得できるものばかりだった。
確かに、そう書き換えた方が、あるいは、その言葉がない方が、著者の意図が伝わりやすいし、わかりやすいよな!
そして、ああ、これが共創か! と、感動し始めていた。
意見を出し合いながら、物事が、らせんを描きながら、上昇していくイメージだった。
より広く、より深く、理解が増していく感じがした。
なんだか、ワクワクした。
それ以外にも、たくさんの意見が出て、文字だけのやり取りではあるのだけれど、活発に議論できている気がした。
日本全国、中には、海外に暮らしながらプロジェクトに参加している方もいて、それでも、こうして心を通わせながら、共にひとつのものを創ることができることに感動している。
それから、もうひとつ、私が、いいなと思うのは、みなさんが、忌憚のない意見を言いながらも、最終的には、プロジェクトリーダーのkokokakuさんに、一任しますというメッセージをつけているところだった。
共感し、協力しながらも、このプロジェクトの持ち主の方を尊重する気持ちが素晴らしいなと思った。
リーダーのkokokakuさんも、ひとりひとりの思いに感謝の気持ちを表してくれながらも、妥協しないで決断してくれるから、それも、小気味いい。
今も、大切なことについて、意見を出し合っている。
ただ今、共創中です!