涙と笑顔のあいだ

HSC(ひといちばい敏感な子)中1ひとりっ子男子の子育てを通し成長させてもらいながら、日常のモヤモヤの純度を上げるべく綴る40代主婦のブログ

別れ際、言われて嬉しい言葉とは……

天狼院書店を辞めてから、3日経つ。

 

私は、基本、月、火、木の9:30~14:30にシフトに入っていて、3店舗を周り、お金関係の仕事のお手伝いを主にさせてもらっていた。

 

だから、3日間職場に行かないのはよくあることで、お正月も1週間も休ませてもらったから、まだ、辞めたという感覚よりも、休んでいる感覚に近い。

 

もう、今から、13年くらい前になるけれど、銀行を辞めた時も、自分から辞めたい気持ちになって、辞めたのに、辞めてすぐくらいには、楽しかったことやいいことばかり思い出していた。

 

今回も、すでに、いいことを思い出している。

 

いいことというのは、いくつかあるけれど、例えば、一回行くと、だいたい1万2千歩くらい歩いたこともそのひとつだ。

 

天狼院書店の店舗があちこちにある池袋の中も、相当歩くし、自宅から、最寄りの駅までも歩くのだけど、毎回、平均で1万歩は超えていた。

そのためか、結構、家に帰ってきてから、たくさん食べていたけれど、体重はそれほど増えなかったし、疲れにくくなった気がする。

とてもいい運動だった。

 

それがなくなってしまうのは、運動不足に、即なってしまうということで、とても怖いけれど、私が、例えば、散歩を日課にするとか、買い物は少し遠回りして、歩いて行くとか、自分ができる工夫で解決できそうなので、とりあえず代替可能な気がする。

 

でも、こうして、日常生活を送っていると、まず、できないことで、天狼院書店にいると自然にできていたことがもうひとつあるのだ。

 

ああ、そうだな。

このことは、なかなか、すぐにできないな。

どうにかして、できるのかもしれないけれど、なかなか難しいだろうな……。

 

もったいぶったような言い方をしてしまったけれど、私が、天狼院書店で働いて、とても嬉しかったのは、素敵な若者と出会うことができたことだ!

 

一番若くて、19歳の子と一緒に働いた。

年を聞いて、あまりにもびっくりして、

「え? 10代なの?」

って、大声で、聞き返してしまったほどだ。

彼女は、とても、大人っぽくて、字もすごく上手だった。

仕事も丁寧で、なんか、かっこよかった。

 

社員さんも20代が多いし、大学生も多い。

みんな、私が、その年齢の時とは思えないくらい、しっかりしていた。

 

そうした若者とは、日常生活の中では、なかなか知り合えない。

 

本当に貴重な機会だった。

 

それだけでも嬉しいのだけれど、もっと嬉しいことがあった。

 

今回、退職するにあたり、直接会えた人には、10日くらい前から、顔を見て挨拶をさせてもらったのだけれど、シフトの関係で、会えない人には、LINEなどでメッセージを送らせてもらった。

 

本当は、全員に今までのお礼とか、その人の良さとかを伝える文を書いた手紙を書きたいくらいだったのだけれど、ひとりひとりにそれを書く余裕がないのと、思いが熱すぎて怖がられるのも不本意だったので、文面をどうしようかなって迷って、結局、軽い感じのお別れの挨拶文にしてしまった。

 

しかし、そのLINEに対して、多くの仲間が、心を込めた文章を返してくれたのだ。

私が書いた最初の挨拶の文章が恥ずかしいくらいに、心を込めてくれていた。

嬉しかった。

遅ればせながら、さらに返信をし、思いを伝えることができたから、よかったけれど。

 

さらに、さらに嬉しかったのは、そのうちの何人かは「また会いましょう」っていう趣旨の言葉を言ってくれたことだ。

 

「また会いましょう」

とか

「また会いたい」

ってね、本当に、嬉しい言葉で、大好きだ。

 

実際に会うかどうかは別として、いや、もちろん、実際に会えたら、もっと嬉しいんだけれど、別れの時に「また会いたいな」って思ってもらえるってことは、本当に、有難いこと!

 

それから、何人かからいただいた返信の内容を見比べてみて、ちょっと自信がついたことがある。

 

それは、私は、結構、人に安心感を与えることが得意というか、できる人なんだなってこと。

まあ、見ず知らずの人によく道を聞かれるくらいだから、ぼんやりそれはわかっていたのだけれど、それは、結構、特別なことなんじゃないかなって思えたのだ。

 

確かに、私は、新しく、仲間に加わる人に

「ここは、安心な場所だよ、大丈夫だよ」

っていうメッセージを伝えたかったし

「不安なことがあったらなんでも聞いてね!」

って言って、安心してほしい気持ちが強かったしで、努めてそうしてきた。

 

なぜって、私が、そうしてもらったら、きっと嬉しいだろうと思ったから。

 

それが伝わっていたんだとわかって、本当に嬉しかったんだ。

 

長く居ても、アルバイトの人と仕事内容が違って、仕事面では、大したアドバイスができなくて、頼りない人だったかもしれないけれど、入口の段階で、少しでも役に立っていたとしたら、こんなに嬉しいことはない。

 

「また会いましょう」

「ご飯に行きましょう」

そう言い合った人とは、なるべく、予定を合わせて本当に会いたい。

 

ああ、そう言えば、私にも、若い頃、この人といるとなんか楽しいなって思う、年上のパートさんがいて、何かっていうと褒めてくれて嬉しかったな。

 

ここでの出会いに感謝し、大切にしていくとともに、これからも、老若男女問わず、出会えた人とのご縁を大切にしていこうと思う。