私は、どちらかというと、いや、絶対に、「白黒つけたがるタイプ」の人間だと思う。
世の中、「白黒つけられないことの方が多いよ」「全てに白黒つけようとすると、自分が辛いよ」そんな風に言われて、グレーもありだよな……と、少しだけ歩み寄ることができるようになったのは、最近だし、モヤモヤしている原因を探ると、白黒つけたいのにつけられないといった状況の時が未だに多い。
かたや、一番身近な人でいうと、旦那は、グレーとか、玉虫色とかでも大丈夫なタイプの人で、私が白なのか? 黒なのか? といった問題でカリカリしている時も、グレーもありだよと笑っている。
そんな、二人の間に生まれた息子は、どっちなんだろうな? って気になって聞いてみた。
「白黒つけたい方? それとも、グレーでも大丈夫?」
すると、
「白黒つけたいな」
と言った。
あちゃー! それは、残念でしたね!
心の中でそう思った。
「お母さんも、そうなんだけどさ、グレーでもいいとか、グレーもありと思った方が生きやすいみたいだよ」
「ふーん」
そんな会話をした後、あれ? と思った。
これだって、息子がどっちのタイプか、白黒つけたいから聞いたんだな!
なかなか、物事の多様性を認めたり、ラベリングしないで生きることは、私のような人間には難しいことだ。
だけど、せめて、そのことに気がついた時に、「決めなくてもいいや」って思えるようになっていけたらいいなと思う。