ひとつひとつは、そう大したことではないけれど、小さな問題が一気に押し寄せ、地味にパニックになったり、フリーズしたり……。
ここひと月くらい、調子がよくなかった。
正直、全てを放り出して、どこかに逃げ出したくなった瞬間も、何度かあった。
だけど、それを選択するほどには、多分、冷静さは失っていなかったようだった。
放り出さないまでも、気持ちを遠くに置き去りにして、ぼんやりと過ごした時間もあった。
でも、それくらいの気持ちの壊れ具合で、どうにか不調をやり過ごせたのは、問題の合間合間に、周りの人の温かさを感じたり、ああ、多分きっと、私は、恵まれているって感じられたからだと思う。
不調だったり、つらいと思うことって、長い人生、時々はあると思う。
その渦中にいると、プラスに考えることも、ままならない。
形だけでも、そう考えたフリをしても、拗ねた気持ちを手放すことはなかなか難しい。
そんな時は、「ああ、今は、不調なんだもの、仕方ないよな」とちょっと緩めて考えることができると、少し心が楽になった。
それに、本当だったら、目の前にある物事を全てうまくこなせたらいいのだけれど、それができそうにない時は、助けて欲しいと言ったり、このままではうまくいかないと思うと状況を、伝えるべき人に伝えることも大切だと実感した。
自分のささやかなプライドのせいで、物事を滞らせてしまうよりも、助けを求められる勇気を持つ方がずっと必要だと思った。
でも、こんな風に、少し冷静に、物事を見られるようになったのは、ほんの少し気持ちに余裕ができたから。
だから、多分、また、落ち込む時は、落ち込むだろう。
ここに覚書を書いて置くことで、できることは、「きっと近い将来、回復するんだろう」って微かな希望を持って、不調をやり過ごすことだけだと思う。
うん。
でもそれでも、それだけでも、いい。
なんか、こうして、文章を書けていることが、とても嬉しい。
それだけで、なんか、いいんだと思える。