親子っていう関係性は、厄介だなって思う。
「別々の人間なのだ!」
そう言い切ってしまったところで、養育する義務もあれば、情もある。
完全に放っておくわけにはいかないし、放っておいてください! と言われても、難しい。
来年度、小学4年生になるから、自分の責任で行動することを増やして欲しいと思いながら、なかなか親離れ子離れが進んでいないことは、反省すべき点だけれど、甘えてくることもだんだんと減ってくるよ! と耳にすると、一緒に過ごす時間を大切にしたいとも思う。
そんな日々の中、昨晩、息子がポツリと言った。
「つらいことも大変なこともあるけれど、楽しいことも、嬉しいこともあるんだなってなんだか改めて思ったんだ」
それを聞いてなんだか私はとても嬉しかった。
息子の口から、「不安」とか「つらい」とかそんな言葉を多く聞いているから、「楽しい」とか「嬉しい」って感じている時間も確かに存在しているんだと思うと、本当に嬉しかったのだ。
だから、私はこう言った。
「ユウは、つらいとか不安だとかも人より感じやすいかもしれないけれど、それと同じくらい、楽しいとか嬉しいとかを豊かに味わうことができるんだと思うんだ。だから、きっとユウの未来には素晴らしい人生が待っていると思うよ」
「ありがとう」
人は、色々な感情を味わうために生まれてきた!
そう聞いたこともある。
それが正しいかどうかはわからないけれど、一見マイナスの感情だって、大切な感情だ。
感受性が高いことは、それだけ、豊かに感情を味わえるということだ。
だから、辛く感じることもあるかもしれないけれど、感動する力も大きいとも言える。
息子が、感受性の高さを素晴らしいと感じられるように、親の私も、側で、伝え続けたいと思う。