涙と笑顔のあいだ

HSC(ひといちばい敏感な子)中1ひとりっ子男子の子育てを通し成長させてもらいながら、日常のモヤモヤの純度を上げるべく綴る40代主婦のブログ

一緒に子育てしてくれた相棒の修理

今週、自転車がパンクした。

しかも前輪。

少し前からガタガタしていたのは、パンクの前兆だったのかもしれない。

思い返してみると、この子供乗せ自転車を買ったのは、息子が、2歳になる直前だったから、かれこれ7年前のことになる。

長い付き合いだ。

近所に住む同じくらいの月齢の子の中には、早くも生後10ヶ月くらいから、自転車に乗せられていた子もいた。

しかし、我が家は、息子は歩き始めるのが遅かったので、自転車を買うことを躊躇していた。

なぜ歩き始める時期と関係があるかというと、自転車の前かごの部分の子供を乗せるところから地面に降ろした時、少なくとも支えなしで立ってもらわないと困るからだった。

じゃあ、歩き始めてすぐに買ったかというと、そうでもなかった。

数ヶ月悩んだ。

今度は、私自身が自転車に乗るのが久しぶりだったことと、息子が繊細なため、怖がると思ったからだった。

児童館で親しくなった仲間たちが、颯爽と自転車で公園に行く中、私たち親子はギリギリまで、抱っこ紐とベビーカーで、頑張っていた。

だけど、いよいよしんどくなって、自転車にチャレンジすることにした。

息子が2歳になる直前の秋のことだった。

まずは、ママ友の自転車を借りて息子を乗せてみることにした。

嫌がって暴れると危ないから、寝たまま乗せてみようかと思ったけど、騙しているみたいだしやめた。

起きてる時、

「ちょっとだけ乗ってみよう」

そう声を掛け、乗せた気がする。

やはり、結局は、騙し騙しだった。

案の定嫌がったけど、

「大丈夫だから」

そう言ってペダルを踏んだ。

ママ友は私より背が高かったから、サドルが高くそのまま乗ったら想像以上のスピードが出て焦った。

息子の表情は見えなかったけど、小さな背中が緊張していたのはわかった。

ごめん。

そう思いながら試乗を終えた。

前かごから降ろして、抱き上げたら、私の腕の中で小さく震えていた気がした。

それからまた、数週間迷った。

「いつかは買うんだから、とりあえず自転車屋に行ってみようよ」

旦那に背中を押してもらい3人で行ってみた。

電動アシスト付きは高すぎるから、普通の足こぎにした。

それでも、7万くらいした気がする。

近くを試乗させてもらったら、今度は泣き叫んだ。

「どうしよう? まだ早いかな?」

「少しずつ慣れさせれば大丈夫だよ。とりあえず乗せて押して歩く期間設ければ?」

旦那のアドバイスの元、不安を抱えたまま買った。

しかし、である。

翌日、私は早速息子を自転車の前かごに乗せて出かけだけれど、息子は泣かずにまた緊張している感じだった。

漕いでもいいかな。

そう思って、漕いだ。

息子の緊張している背中がだんだん緩んできて、少し興味深く前のめりになっている姿を見て少しホッとした。

「今日自転車乗せたよ」

「そうか! とりあえず、押して歩いたの?」

「いや、走ったよ」

「え?」

慎重な部分と大胆な部分があり、今回は、大胆な部分が勝ったのだ。

「すごいね。まあ、乗れたんならいいね」

旦那は苦笑いしていた。

あれから、7年。

シギシ言いながら一緒に子育てしてくれた自転車に、感謝したい。

パンク修理をして、リニューアル!

今までありがとう!

もう少し一緒に過ごしたいので、よろしく!

そう思いながら、乗ったら、新しくなったタイヤは乗り心地が良く

「こちらこそ!」

と言ってもらえた気がして、ちょっと嬉しかった!