ひとりで参加した夏祭り
今朝は、8時から、息子の小学校で催されたお祭りに、PTAの役員としてお手伝いに行って来ました。
そのお祭りは、地域のあるボランティア団体の方が主催してくださっていて、毎年、夏休みの終わりか、夏休み明けの土曜日に開催されるようです。
息子は、今小3なので、普通に考えると、3回目なのですが、参加か不参加は自由なので、息子は今まで1回も参加したことがありませんでした。
理由は、「興味がないから……」だそうです。
あと多分、口には出さないけれど、おそらく、人ごみが嫌なんだと思います。
お祭りの内容は、金魚すくいとヨーヨー釣りです。
今年は、私もお手伝いに行くし、改めて行くかどうか聞いてみましたが、やはり、答えはノーでした。
無理に連れて行っても、ずっと一緒に居てあげられそうにないので、意見を尊重し、旦那とふたりで留守番してもらうことにしました。
炎天下対策は万全だったけれど……
「牛乳パックでも、タッパーでもいいので、氷をひとつ作ってきてください」
PTA会長の依頼で、氷を作って持って行きました。
使用目的は、金魚の水槽を冷やすためでした。
なるほど! 炎天下で、水槽の水があったまっちゃうんだな……
大きめのタッパーに水を張り、冷凍庫で3日位かけて大きい氷を作りました。
しかし……
今朝起きると、私の住む地域には、冷たい雨が降っていました。
気温も低く、長袖でも肌寒く、上着を羽織る程でした。
よって、一応持って行ったのですが、当然のことながら、氷は不要となりました。
誰のせいでもなく、仕方ないと思いながらも、流しに、氷を捨てながら、ちょっとだけ切なくなりました。
子どもだからといって、絶対に笑顔になるとは限らない
だんだんと雨も止んできて、気温も上がってきたので、お祭りは、どうにか無事に終わりました。
私はというと、お祭りの後の打ち上げのために、途中から、給食室で、果物や、つけものを切ったり、盛りつけたりのお手伝いをしていました。
息子は、参加していなかったので、特に、子どもたちの様子も気にならず、手伝いに専念できたのはよかったのですが、打ち上げで、地域の人や、保護者の方、先生方の
「子どもたちが、すごい笑顔で楽しんでいたので、本当にいい体験をさせてあげられてよかったです」
という異口同音の言葉を耳にして、複雑な気持ちになりました。
やっぱり、連れてくればよかったかな……。
だけど、息子は、そんな笑顔になれるかな?
息子は、一般的に「子どもが好きなもの」と言われているものが、あまり好きでなかったりします。
今、大ヒット中の「うんこドリル」も嫌いですし……。
ああ……。
「子どもたちが、本当に、楽しかったみたいで……」
「子どもたちは、それが大好きなので……」
そんな言葉に、私はいつも、人知れず、少しだけ、傷ついています。
傷つく必要はないのだとわかりながらも、胸がちくっとします。
そして、胸がちくっとしたことを、息子に対して、申し訳なく思うのです。
いいんだ!
別に、みんなが好きなことを好きじゃなくてもいいんだ!
そう、奮い立たせるように思ってようやく、気持ちが落ち着きました。
みんなが笑顔の中、私も自己紹介を兼ねて挨拶することになりました。
順番で全員がするものだから、さらっと流せばよかったけれど、何かしゃべらなきゃと思って、うまいことが思いつかなくて、つい、本当のことを話してしまいました。
息子は、このお祭りに来ていないこと。
だけど、今日、みなさんのお話を聞いて、地域の皆さんを中心に、子どもたちのために、たくさん協力してくださったことに、感動したこと。
このお祭りに興味を持っていなかった息子に、「来年は来てみたら」と、今日の感動を伝えながら、声を掛けようと思うということ。
一気に話して、なんとなく、場が白けた気がしました。
だけど、なんだか、少しだけ、スッキリしました。
今は、選ばないとしても、選択肢は減らさずにいたい
家に帰って、息子に、今日の話をして、おみやげのヨーヨーを渡すと、あまり興味なさそうでした。
だけど、テーブルに置いておいたら、ちょっとだけ手に取って
「どうやって遊ぶの?」
と聞いてきたから、教えました。
数回ついて、やめました。
来年、息子が行くのかどうかわかりません。
おそらく、行かないと思います。
だけど、多分、来年も、私は手伝うことになると思うので、声だけはかけてみようかなと思います。
お祭りが好きでも、好きでなくても、どっちも、きっと素敵なんだと思います。