涙と笑顔のあいだ

HSC(ひといちばい敏感な子)中1ひとりっ子男子の子育てを通し成長させてもらいながら、日常のモヤモヤの純度を上げるべく綴る40代主婦のブログ

夏祭りが好きだって嫌いだって秋は来る

ひとりで参加した夏祭り

 今朝は、8時から、息子の小学校で催されたお祭りに、PTAの役員としてお手伝いに行って来ました。

 

そのお祭りは、地域のあるボランティア団体の方が主催してくださっていて、毎年、夏休みの終わりか、夏休み明けの土曜日に開催されるようです。

 

息子は、今小3なので、普通に考えると、3回目なのですが、参加か不参加は自由なので、息子は今まで1回も参加したことがありませんでした。

 

理由は、「興味がないから……」だそうです。

あと多分、口には出さないけれど、おそらく、人ごみが嫌なんだと思います。

 

お祭りの内容は、金魚すくいとヨーヨー釣りです。

 

今年は、私もお手伝いに行くし、改めて行くかどうか聞いてみましたが、やはり、答えはノーでした。

 

無理に連れて行っても、ずっと一緒に居てあげられそうにないので、意見を尊重し、旦那とふたりで留守番してもらうことにしました。

 

炎天下対策は万全だったけれど……

 「牛乳パックでも、タッパーでもいいので、氷をひとつ作ってきてください」

PTA会長の依頼で、氷を作って持って行きました。

使用目的は、金魚の水槽を冷やすためでした。

 

なるほど! 炎天下で、水槽の水があったまっちゃうんだな……

 

大きめのタッパーに水を張り、冷凍庫で3日位かけて大きい氷を作りました。

 

しかし……

 

今朝起きると、私の住む地域には、冷たい雨が降っていました。

気温も低く、長袖でも肌寒く、上着を羽織る程でした。

よって、一応持って行ったのですが、当然のことながら、氷は不要となりました。

 

誰のせいでもなく、仕方ないと思いながらも、流しに、氷を捨てながら、ちょっとだけ切なくなりました。

 

子どもだからといって、絶対に笑顔になるとは限らない

 だんだんと雨も止んできて、気温も上がってきたので、お祭りは、どうにか無事に終わりました。

 

 私はというと、お祭りの後の打ち上げのために、途中から、給食室で、果物や、つけものを切ったり、盛りつけたりのお手伝いをしていました。

 

息子は、参加していなかったので、特に、子どもたちの様子も気にならず、手伝いに専念できたのはよかったのですが、打ち上げで、地域の人や、保護者の方、先生方の

「子どもたちが、すごい笑顔で楽しんでいたので、本当にいい体験をさせてあげられてよかったです」

という異口同音の言葉を耳にして、複雑な気持ちになりました。

 

やっぱり、連れてくればよかったかな……。

だけど、息子は、そんな笑顔になれるかな?

 

息子は、一般的に「子どもが好きなもの」と言われているものが、あまり好きでなかったりします。

 

今、大ヒット中の「うんこドリル」も嫌いですし……。

 

ああ……。

 

「子どもたちが、本当に、楽しかったみたいで……」

「子どもたちは、それが大好きなので……」

 

 そんな言葉に、私はいつも、人知れず、少しだけ、傷ついています。

 

傷つく必要はないのだとわかりながらも、胸がちくっとします。

 

そして、胸がちくっとしたことを、息子に対して、申し訳なく思うのです。

 

いいんだ!

別に、みんなが好きなことを好きじゃなくてもいいんだ!

 

そう、奮い立たせるように思ってようやく、気持ちが落ち着きました。

 

みんなが笑顔の中、私も自己紹介を兼ねて挨拶することになりました。

順番で全員がするものだから、さらっと流せばよかったけれど、何かしゃべらなきゃと思って、うまいことが思いつかなくて、つい、本当のことを話してしまいました。

 

息子は、このお祭りに来ていないこと。

だけど、今日、みなさんのお話を聞いて、地域の皆さんを中心に、子どもたちのために、たくさん協力してくださったことに、感動したこと。

このお祭りに興味を持っていなかった息子に、「来年は来てみたら」と、今日の感動を伝えながら、声を掛けようと思うということ。

 

一気に話して、なんとなく、場が白けた気がしました。

だけど、なんだか、少しだけ、スッキリしました。

 

今は、選ばないとしても、選択肢は減らさずにいたい

 家に帰って、息子に、今日の話をして、おみやげのヨーヨーを渡すと、あまり興味なさそうでした。

 

だけど、テーブルに置いておいたら、ちょっとだけ手に取って

「どうやって遊ぶの?」

と聞いてきたから、教えました。

 

数回ついて、やめました。

 

来年、息子が行くのかどうかわかりません。

おそらく、行かないと思います。

 

だけど、多分、来年も、私は手伝うことになると思うので、声だけはかけてみようかなと思います。

 

お祭りが好きでも、好きでなくても、どっちも、きっと素敵なんだと思います。

 

f:id:tearsmile24:20170902172311j:image