涙と笑顔のあいだ

HSC(ひといちばい敏感な子)中1ひとりっ子男子の子育てを通し成長させてもらいながら、日常のモヤモヤの純度を上げるべく綴る40代主婦のブログ

何故か、母ではなく、まるで姉のような気持ちを味わいました。

一昨日、昨日と、家族で、名古屋へ旅行し、1日目は、レゴランドジャパン名古屋へ、2日目は、リニア・鉄道館へ行きました。

 

思いがけず、自分の心の動きが激しくて驚きました。

そのことについて、今日は書きたいと思います。

 

前日まで、いや、当日の新幹線に乗るまで、私は

「ああ、もうすぐ家族旅行だったな……」

くらいの軽い気持ちでした。

 

新幹線の中で、前日に買ったガイドブックを見て、まずは、お昼ご飯をどこで食べようかと思っていたときのことでした。

 

ひつまぶしが食べたい!

 

私は、そう、思いました。

 

普通のことのようですが、私は、あまり、何かが食べたい! と強く思うことはありませんから、自分でも意外でした。

 

珍しく、ひつまぶしが食べたい気持ちを告げましたが、検討の結果、家族でそのお店に行くと、息子が食べられるメニューがないということで、お昼は、きしめんやさんになりました。

 

その辺りから、モヤモヤし始めました。

 

1日目のレゴランドでも、私の行きたかった「レゴニンジャゴーライブ」というショーに、息子が行きたがらず、旦那も、息子の意見を尊重したので、我慢しました。

 

2日目は、0系新幹線の前で、施設の人が、持参していったカメラで家族写真を撮ってくれるというので、並ぼうと提案したら、息子がとても嫌がったので、それも我慢しました。

 

私は、いつも家族3人ででかけると、3人揃って写った写真がないので、本当は欲しかったのです。

だけど、息子は、並ぶのが恥ずかしかったみたいでした。

 

一応、それぞれ、大人として、我慢したのですが、私の中の「こどものこころ」が、不機嫌になり、私は、黙ることでしか気持ちをコントロールできませんでした。

そのことに、息子が気づき、自分に対して怒っているんだと思い、私に謝ってきたりして、

「いいよ。大丈夫だよ」

と言いながらも、もやもやしていました。

そんなことで、イライラしている自分も嫌でした。

 

じゃあ、ずっと我慢していたのかというと、そうでもなく、エキストラベットを嫌がって旦那に変わってもらったり、夕食にどうしても、ひつまぶしが食べたいと言って、高めのお弁当を買わせてもらったりしました。

 

そして、始終、父親だった旦那と、まるで子どものように振る舞ってしまった自分を比べて落ち込みました。

 

この旅行中、いつも以上に、見るもの聞くもの食べるものなど、五感が研ぎ澄まされて、感動も大きかったのですが、その分、自分がこうしたいという気持ちが膨らみ過ぎて困りました。

そして、母というよりも、姉が、弟のために、我慢している気持ちに近いのではないかとさえ思いました。

 

私自身は、長女ではありましたが、第二子だったので、もしかすると、兄や、世の中の第一子は、こんな風に我慢してきたのかなと思いました。

まあ、もちろん別の意味で、第二子も新しいものが買ってもらえないとかなんとかで我慢しましたが……。

 

帰りの新幹線で、なぜか、私はとても泣きたくなりました。

 

理由は、未だによくわかりません。

でもなぜか、ちょっとこんな気がするのです。

 

旦那に悪いなと思いながらも、結構、わがままを言っていた自由な自分の「こどものこころ」が、日常生活に戻ることで、また、心の奥に押しやられてしまうのを寂しがっていたのかもしれないと感じたのです。

なぜ、そう感じたのかと言うと、少し新幹線の中で気持ちが悪くなってしまって眠った息子に肩を貸しながら、思ったことがあるからです。

私は、息子を守る存在であるんだなと思うと、守るべきものがある有難さ、そんな年齢になったんだという喜びと共に、自分もずっと何かに守られたい気持ちが私の中にあることに気がついたのです。

 

だけど、ちょっと切なくなって、車窓から、空を見あげると、夕焼けの中に、長く伸びた雲がたくさんあり、涙が出そうになりました。

大丈夫だよと言われているようで、なんだか少しホッともしました。

 

実際に家に帰ると、確かに、日常の雑務が待っていましたが、意外にもテキパキと動けました。

心の奥で、「こどものこころ」が少しだけ拗ねているようにも思えたけれど……。

 

本当は何をしたいの?

それがわからなくなっている自分がいました。

 

もしも、旅を通して、何がしたいとか、何が食べたいとか、そんなことを感じてはいけないという制限が、少し緩んだとしたら、それはそれで素敵なことなのかもしれない。

 

大人として行動しなければならない時もあるけれど、「こどもごころ」を大切にできる時はそうしよう!

 両方をうまくいったりきたりできたらいいなと思いました。

 

自分の中の「こどもごごろ」は、結構、やんちゃで、さみしがりやなのかもしれません(*^-^*)

 

でも、またすぐに会える気がします!