涙と笑顔のあいだ

HSC(ひといちばい敏感な子)中1ひとりっ子男子の子育てを通し成長させてもらいながら、日常のモヤモヤの純度を上げるべく綴る40代主婦のブログ

磁石のS極とN極

夏休みも、終わりに近づくと、親子で一緒に過ごす時間が長すぎて、息子と衝突することも出てくる。

 

衝突といっても、そんなに大したことはないけれど、息子がイライラして出した大きめの声に、私の感情のセンサーが反応して、眉間にしわが入る。

その私の顔を見て、息子が余計にイライラして、少し乱暴な言葉を使い出し、私は、それをトゲトゲした声で注意するか、あるいは、聞き流すことで、関係性が悪化する感じだ。

 

そもそも、息子が最初にイライラした理由が、夏休み前半は、息子に合わせていたの私が、そのしわ寄せで、今は、自分の好きなことに集中し、息子の話を聞き流し気味だったからかもしれない。

 

きっかけは特定できないけれど、とにかく、空気が悪くなる。

 

どうしたものかと思って、一息ついてみた。

 

私自身は、普通に言ったつもりだったけれど、私の発した言葉がきつかったと感じて、ちょっと落ち込んでいた息子に

「お母さんは、特別怒って言ったわけではないけれど、きつく聞こえたんだね。お母さんは、ユウの大きめの声がちょっとつらかったんだよ。お互いさまだね」

と言ってみた。

 

しばらく、置いてから、普通に話しかけると、元に戻った。

笑顔で話せるようになった頃、

「私たちは、親子として、結構仲良くやってきた方だと思うけれど、これから、ユウがもっと大きくなると、意見が違ったりして、ぶつかることもきっと出てくるね。きっとこれが成長するってことだね」

と私は言ってみた。

「思春期みたいな?」

「思春期はもう少し先じゃない?(息子は小3)」

「今まで、磁石のSとNだったのが、きっと、時々、NとNになるんだね」

息子に、そう言われて、なるほどと思った。

「今は、またSとNに戻ったね」

ふたりで笑った。

 

家族とか、仲の良い友だちとか、普段は、仲良くできるのに、なぜかお互いイライラしたり、合わない時は、実は、大きな問題ではなく、気持ちが別の方向を向いているだけなのかもしれない。

 

だから、少し時間を置いて余裕が出来たら、きっと、また仲良くなれるはずだ。

 

もし、ぶつかり合った時には

「さっきは、気になることがあったから」

「こうした理由で今はイライラしているんだ」

そんな風に、気持ちを伝えることができたら、きっと、また、大切な人と分かり合えるんだなと思った。

 

咄嗟に、磁石に例えた息子は、なかなかすごいと思った。