一昨日、眼科に行った。
息子が6月から、登下校時と授業中を中心に、眼鏡をかけるようになって、その経過観察で、夏休みになったら来るように言われたからだった。
1学期、息子は、眼科の先生に言われた通りに、登下校時と授業中に、ほぼ忘れずに眼鏡をかけていた。
けれど、処方された2種類の目薬のうちの1種類は、忘れがちだった。
まだ、息子ひとりでは目薬がさせないので、私が、さすのだけれど、瞳孔を開いて目を休ませるために、夜、絶対にさすことは、守りながらも、朝と昼の補助的な視力の調整するための方は、あまり真面目にさしていなかった。
正直、後ろめたさはあった。
「明日、眼科に行くよ」
私がそう言った時、息子の返事が暗かったのも、なんとなく、いろいろなものが見づらくなった気がしていたからだと後から聞いた。
そうか、iPadを1時間見たら、眼鏡をかけて遠くをみるというアドバイスを、あまり守れていなかったから、息子は息子で後ろめたかったのかもしれない。
ちゃんと指示に守れなくて、もしも、悪くなっていたとしても、それだからこそ、診てもらった方がいいんだと、息子を説得しながら、自分にも言い聞かせていた。
台風が関西の方にあるというその午後は、東京でも降水確率が高かったからか、眼科はがらんとしていた。
眼鏡をはずして検査をするのか、それとも、かけたままなのかとか、はずした眼鏡はどこにおくのかなど、息子に聞かれた。
「先生の指示に従えばいいよ」
そう言いながら、息子は、私の少し心配性なところが似てしまったなと思った。
面倒な部分ではあるけれど、時々、役に立つから、うまく付き合っていってほしいものだけれど……。
まず、視力検査をして、息子が待合室に帰ってきた。
「どうだった? 前より見づらくなってた?」
「うーん。よくわからない」
だよね。
前の人の診察が長引いて、待ち人数が少ないわりに大分待たされた。
ようやく、診察室に呼ばれると、裸眼が以前の0.4から0.3に落ちていたことが告げられた。
「ああ、そうですか……」
がっくりした私を見たからか、先生がこう続けてくれた。
「確かに、裸眼の視力は進んでいるんですが、矯正視力は、むしろ上がっているんで、目の力がうまい具合に抜けて、眼鏡に馴染んでいるということ! これは、悪いことではないんです」
「え! そうなんですか?」
眼鏡をかけた時、前は、1.0しか見えなかったのが、1.2と1.5まで見られているそうだった。
そして、ブルーライトがよくないと言われていること、その代わり、バイオレットライトは、近視の進行を遅らせるのに有効であることなど、丁寧に説明してくれた。
「眼鏡をかけて遠くを見てほしいのですが、眼鏡をかけるとバイオレットライトは遮られてしまうというなんとも厄介なこともあるんですよ」
「なるほど」
先生と私の会話を息子はポカンとして聞いていた。
「いろいろとこれからも、研究が進んで行くと思うので、ぜひ、注目してみてくださいね。私の方からも、何かいい情報があったらお知らせしますね」
「ありがとうございます」
先生と話してたら、裸眼の視力が落ちて、ショックを受けていたことを忘れるくらい、晴れやかな気持ちになった。
やはり、信頼できる医師に出会えることは、大切であり、必要なことだと思った。
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※お子さんの視力が心配な方がいらしたら、「バイオレットライト」のことをぜひ注目してみてください!
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